チャンピオンズリーグ(CL)・グループF第2節、スラビア・プラハvsドルトムントが2日に行われ、アウェイのドルトムントが2-0で勝利した。

グループステージ初戦を共にドロースタートとなった両者による今大会初勝利を懸けた一戦。前節、バルセロナ相手に圧倒もロイスのPK失敗などが響きゴールレスドローとなったドルトムントは、以降のリーグ戦でも追いつかれての2戦連続ドローと勝ち切れない状況が続く。

4戦ぶりの白星を目指す今回のアウェイゲームに向けては直近のブレーメン戦から先発4人を変更。ヴァイグル、トルガン・アザールゲッツェ、ダフードに代えてフンメルス、デラネイ、ラファエウ・ゲレイロ、ブラントが起用され、ロイスを最前線に置いた。

試合は立ち上がりからドルトムントに決定機。開始2分、カウンターからゴール前に抜け出したサンチョが右足のシュートを放つが、これは相手GKの好守に遭う。電光石火の先制点は逃したものの、ここからドルトムントの攻勢が予想されたが、今季ここまで公式戦無敗を継続するホームチームが押し返す。21分にはスタンチュの絶妙なスルーパスに抜け出したマソプストがGKと一対一になるが、ここは我慢の対応でポジションを守ったビュルキがうまく身体に当てて阻止する。

その後はボールを保持するスラビア・プラハドルトムントを押し込む状況が続く。だが、オラインカらの仕掛けを最終ラインが粘り強い対応で阻み、先制点を許さない。すると35分、スラビア・プラハのCKからロングカウンターに転じたドルトムントはブラントのスルーパスに抜け出したアクラフ・ハキミが右サイドを独走。左を並走するサンチョをオトリにボックス右から内に切り込むと、飛び出したGKを冷静にかわして左足のシュートを突き刺した。

ハキミのCL初ゴールによって1点リードで試合を折り返しドルトムントは後半立ち上がりにいきなりビッグチャンス。オフサイドラインをかいくぐって完璧に抜け出したサンチョがボックス内でGKと一対一になるが、ここは相手GKのポジショニングの妙でサンチョはシュートを打ちきれない。

一方、このピンチを凌いだスラビア・プラハはここから前半以上にアウェイチームを圧倒。ボール保持による遅攻で相手を押し込み、要所で相手の背後を突くランニングを使ってボックス内への侵入を繰り返す。49分にはマソプストのシュートでGKビュルキのセーブを強いると、52分にはセフチクの浮き球パスに抜け出したテクルがゴール右からシュートを放つが、これを枠に飛ばせない。

その後もスラビア・プラハドルトムントを自陣深くに押し込める一方的な展開が続くが、GKビュルキ、フンメルスを中心に粘りの対応で同点ゴールを許さない。すると、時間の経過と共にホームチームの攻め疲れが目立ち始め、徐々にドルトムントが押し返していく。

試合に決着を付けるゴールは終盤の89分に生まれる。ドルトムントが再び自陣深くからロングカウンターを発動すると、ブラントの縦パスに抜け出したハキミが快足を飛ばしてボックス左まで運ぶと、最後は冷静にGKとの一対一を制してドッペルパックを達成した。

その後、殊勲のハキミを下げてザガドゥを入れて逃げ切り態勢に入ったドルトムントが公式戦3試合ぶりのクリーンシートで試合をクローズ。CL初ゴールを含むハキミのドッペルパックの活躍で難しいアウェイゲームを制したドルトムントが今季CL初勝利を挙げた。

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