日本サッカー協会(JFA)は3日、ブラジル遠征に臨むU-22日本代表メンバーを発表した。

2020年の東京オリンピックに出場する世代となるU-22日本代表。6日から16日にかけてブラジル遠征を実施し、U-22ブラジル代表やサンパウロとの試合を行う。

会見にはJFAの関塚隆技術委員長と、日本代表を率いる森保一監督が出席。メンバー発表後、森保監督は初招集の選手たちに言及したほか、6月の第47回トゥーロン国際大会で優勝を争ったブラジルとの再戦を楽しみにした。

森保一監督(日本代表)
──DF渡辺剛(FC東京)が初招集。選出のポイントや期待する点は?
「まずはFC東京でレギュラーとして試合に出続けているので、U-22の東京オリンピックに向けたチームの活動に実力的にも十分相応しい選手だということで招集しました。遠征での活動中は、本人の良いところを存分に発揮してもらいながら、チームのコンセプトを伝える中でどれだけ対応力を持ってるかというところを見せてもらえればなと思っています。まずは本人の代表を意識してくれていると思うので、思い切って自分の力をチームの中で発揮してもらえればなと思います」

──MF食野亮太郎(ハート・オブ・ミドロシアン/スコットランド)、MF菅原由勢(AZ/オランダ)も初招集だが
「彼らも海外に行ったからではなく、国内にいる時もチームでの活動やアンダー世代での活動のところでも追ってみていました。去年のアジアカップ前には菅原にトレーニングパートナーとしてA代表のところにも来てもらったりというところで、彼らの活動を追っていました。その中で国内にいる時は、継続して試合に出ることができなかった中、それぞれ、オランダスコットランドに渡って所属チームで存在感を発揮しているということ、ヨーロッパリーグ(EL)等々、高いレベルでもプレーしているところを見て、招集しました。2人に関しても、渡辺と同様にまずはそれぞれのストロングポイント、良さを最大限に発揮してもらいながら、チームのコンセプトを理解してもらえればなと思います」

──今回、U-22ブラジル代表とブラジルでやるということで、トゥーロン国際大会の時とはまたレベルが違うという期待があるが、こういう強いチームに対して、なかなかできない経験だが、どういうところを期待しているか
「おっしゃる通り、トゥーロンの時よりもブラジルで対戦するブラジル代表の方が、強いということも考えられます。そこは、やはり強いチームと対戦して、今の自分たちの立ち位置を知ること、さらにレベルアップをしていくこと、アウェイであろうと相手がブラジル代表であろうと、我々が勝つんだという同じ目線を持って戦う姿を選手たちには見せてもらいたいです。世界中どこのチームと戦っても、我々が勝っていくんだということと、その時の戦いの中で全力を出して戦うんだというところを、今回の戦いでも培ってもらえればと思います」

サムネイル画像