明治安田生命J1リーグ第28節のベガルタ仙台vs松本山雅FCが5日にユアテックスタジアム仙台で行われ、1-0で松本が勝利した。

前節、優勝争いを繰り広げている横浜F・マリノス相手に1-1の引き分けに持ち込んだ13位・仙台(勝ち点32)。2試合ぶりの勝利を目指す今節は、出場停止のシマオ・マテに代わって金正也が約5カ月ぶりに先発に名を連ねた。

一方、悲観的な内容ではないものの、3試合未勝利(2分け1敗)と結果がついてこない17位・松本(勝ち点25)。0-0で引き分けた前節のFC東京戦からの変更はなく同じスタメンをピッチに送り込んだ。

残留争いの直接対決となる中で、松本が試合開始早々の2分に均衡を破る。敵陣中央で藤田の縦パスを受けた永井が丁寧に落とす。バイタルエリア左でボールを受けたセルジーニョが迷わず右足を振り抜くと、ゴール右に突き刺さった。

幸先の良い入りを見せ、アウェイでリードを手にした松本はサイドチェンジを多用し、仙台ディフェンスを翻弄。その中で19分、ボックス右手前から岩上がクロスを供給する。このこぼれ球を拾ったセルジーニョがボックス手前からミドルシュート。だが、GKヤクブ・スウォビィクに左手1本で阻まれた。

試合中盤にかけて1点ビハインドの仙台がボールを握る展開に。前半アディショナルタイムには関口のクロスから古巣対戦となる長沢が打点の高いヘディングシュートで恩返し弾を狙うも、GK守田に処理された。

1点ビハインドで試合を折り返した仙台は後半開始から猛攻を仕掛ける。52分には敵陣中央右サイド蜂須賀が滞空時間の長いクロスを供給。ファーサイドでフリーのハモン・ロペスが左足で合わせたが、枠に飛ばすことはできない。

攻めあぐねる仙台は60分に関口に代えて、古巣対決となる石原崇兆を投入。その1分後にボックス左外から石原崇兆が仕掛けてクロスでチャンスメイクをするも、合わせたハモン・ロペスは仕留められない。

我慢の時間が続いた松本は74分、敵陣中央の岩上がボックス右へスルーパス。相手DFの背後を取ったセルジーニョがGKヤクブ・スウォビィクと一対一の局面を迎えたが、決めきれない。さらに、これで得た右CKから岩上が直接狙うも、クロスバーに嫌われた。

依然としてイニシアチブを握り続ける仙台は88分、金正也の縦パスに抜け出したジャーメイン良がボックス右からシュート。だが、この決定機も決めきることができない。

仙台は後半アディショナルタイムにかけても波状攻撃を仕掛ける。しかし、集中した松本の守備を崩すことができずに試合は終了。1-0で勝利した松本は4試合ぶりの白星で貴重な勝ち点3を手にした。一方、28本のシュートを放ちながらも、敗れた仙台は2戦未勝利で混戦の残留争いから1歩抜け出すことはできなかった。

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