俳優・寛 一 郎が主演する映画「下忍 赤い影」(公開中)の公開記念舞台あいさつが都内で行われ、寛一郎、山口まゆ、結木滉星、PANTA(頭脳警察)ら主要キャスト陣、山口義高監督が登場した。

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■ 寛一郎「滉星と一緒に頑張りました」

本作は、幕末を舞台に、忍者組織の最下層である“下忍”の末裔・竜(寛一郎)が勝海舟(津田寛治)から受けた密命を遂行するなかで「自分とは何か」を見出していく物語。忍びの尚を演じた結木滉星が主演を務める「下忍 青い影」(11月15日公開)と対をなす作品だ。アクション監修は映画「キングダム」などで知られるアクション俳優の坂口拓が務めた。

本作で初めての時代劇、初めてのアクションに挑戦した寛一郎は、「いろいろ初めてづくしで大変でした。キャストみんなが仲良く、以外とすんなり役に入り込めました。アクションがきつかったんですけど、滉星と二人三脚で一緒に頑張っていきました」と回想。

また、今回の共演で仲が深まったという結木については、「僕は人見知りの方なんだけど、滉星くんからしゃべりかけてくれて、アクションをやっていくうちに、体を動かしていくなかで仲良くなれた」と語った。

そんな結木は、戦隊シリーズ作品「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」でパトレン1号/朝加圭一郎役を演じた経験を持つ。

戦隊作品とはまた違う今回のアクション時代劇を演じてみての感想を「ルパパトでは常に銃や素手で敵と戦うシーンが多かったのですが、筋書き通り敵もすぐに撃たれて、殴れば倒れるというもので、割と激しいアクションはなかったのですが、今回の下忍では剣を使う役で、初めてということもあり、本気で人を殺しにいくアクションは特殊な経験でした。坂口拓さんによるアクション監修も刺激的でした。ワンカットのアクションシーンも撮影当日に急きょ坂口さんから『ワンカットでいくぞ』の一言で決まって(笑)」と振り返った。

5分間にわたる長回しで撮影されたクライマックスのアクションシーンについて、結木は「『赤い影』は2人でワンカットアクションを長回しするから、(寛一郎と)同じ気持ちを共有できてよかった」ともコメント。ふたりの言葉の端々には、お互いへの信頼と感謝の念がにじんだ。

■ 「これから何者になりたいか?」質問に…

劇中では、忍者が時代遅れとなり竜が葛藤する。その中で発する「何者にでもなれる」という台詞にちなみ、トークでは「これから何者になりたいか」という質問が。

これに寛一郎が「コミュニケーションが上手くないので積極的に話しかけたい」と答えると、ヒロイン・静を演じた山口は「来年二十歳になるので大人の道を進めればと思います。大学に通っているので自分から話しかけて人脈を広げたいと」決意を表明。

そして結木は「何者にでもなれる人になりたい。自由にやりたいことをやっていきたい…今カッコいいこと言いましたね」と、自画自賛で会場を沸かせた。PANTAが「何回でも人生をやり直したい」と発言すると、山口監督は「頭脳警察のメンバーに入りたい。ギターを練習します!」とアピールした。

イベントの締めくくり、寛一郎が「アクションエンターテインメントとして楽しめる作品。そのなかで彼らがどう戦って行くのか楽しんでほしい。一生懸命に作りました」と作品への思い入れを語ると、会場から大きな拍手が起こっていた。(ザテレビジョン

映画「下忍 赤い影」イベントに出席した寛一郎、結木滉星ら