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小学校で配られた算数のプリントを見て、ある児童が激怒。「なんて無礼な問題なの!」と怒りに震えた少女は正解を書き込むことを拒否し、母親も学校を痛烈に批判している。

■算数の問題にキレた児童

米ユタ州で暮らすある女子児童(9)が、学校で配られた算数の宿題プリントに目を通し、ある問題を見て愕然とした。それは、

「右の表には4年生の児童3人の体重が記入されています。イザベルさんは、一番体重が軽い児童よりどれだけ重いでしょう」

という問題。架空の児童名とその体重が書かれた表と問題に気分を害した少女は、解答を書き込むことを拒否することにしたという。

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■女子児童が書いたメモ

解答を記入するかわりに、児童は問題をぐるりと丸で囲み「これは侮辱的です」「悪いけど解答は書きません、これって無礼だもの」と書き込んだ。

さらに同児童はメディア取材にも応じ「侮辱的だと思ったの」「だって女の子同士を比較するなんて私はイヤ」「体重じゃなくて、果物や野菜の重さを比較する問題で十分だと思ったんです」とコメントし、大々的に報じられた。

■母も学校に激怒

「あの算数の問題は良くないです」「人の体重を比較するなんて良い事じゃありません」という内容を記したメモを添えてプリントと一緒に提出したという児童に、母親も同意。

「正直な話、ショックを受けました」「あんな問題で子供たちに算数を教えるなんて無責任です」と語っているが、業者から購入したプリントを配布したという学校側は、母子の主張に全く同意していない。

■学校側の主張

児童とその母親は学校の謝罪と改善を期待していたのだろうが、学校側は「これは重さを教え比較させるだけの問題であって、何かの価値を問う問題ではありません」とのコメントを発表。担当の教員は児童の言い分に反論しなかったという。

「この母子は過敏に反応しすぎ」という世間の声も皆無ではないが、こういう問題にただならぬ反応を示す女子も実際にいる。英国では、「朝食の総カロリーを計算しなさい」という問題で思春期の少女がパニック状態に陥り、試験会場から飛び出したケースがある。

児童・生徒の理解に役立つ問題を提供しようと努力する先生たちだが、今やそれに対する評価やリアクションまで想定せねばならぬ時代になったようだ。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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