株式会社フィリップスジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:堤 浩幸、以下 フィリップス)は「2030年までに30億の人々の生活を向上させる」をビジョンに掲げ、健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアにいたるヘルスケア・プロセスのすべてにイニシアティブを持ち「もっと健やかな未来へ」をコンセプトとして、すべての人の健康に貢献していきたいと努めております。

TSMによる清潔野内での操作
デモモードによるトレーニング

このたびフィリップスは、以下のとおりIntraSightイメージングシステムの販売を開始いたします。Simple. Smart. Seamless. をコンセプトに、iFR(瞬時血流予備量比)やFFR(冠血流予備量比)といった生理学的指標や、IVUS(血管内超音波)の血管画像診断といったモダリティを提供し、ワークフローを使用しやすいインターフェイスに一新することで、複雑なインターフェイスをシンプルにし、臨床場面での診断の効率化を図ります。

また、IntraSightイメージングシステムはアンギオ画像とこれらのテクノロジーを同期させ、より精度の高い疾患の診断をサポートするコレジストレーション機能を搭載したSyncVisionシステムとの互換性も備えています。iFRプルバック、iFRコレジストレーション、IVUSコレジストレーションにより、虚血を引き起こしている病変を正確に把握することができ、ステントの留置位置や長さをバーチャルステントにより決定、生理学的な虚血の改善を推定することができます。iFRは狭心症心筋梗塞といった冠動脈疾患診断に使用される安静時指標であり、最大充血不要のシンプルな生理学的評価を実現します。

iFRの使用による医療費の軽減、患者の予後の改善や患者へのメリットに関するエビデンス[1],[2],[3],を増やしながら、臨床現場での使用は広がり続けています。

[1] Davies JE, et al. Use of the Instantaneous Wave-free Ratio or Fractional Flow Reserve in PCI. N Engl J Med. 2017 May 11;376(19):1824-1834.
[2] Gotberg M, et al. iFR Swedeheart Investigators. Instantaneous Wave-free Ratio versus Fractional Flow Reserve to Guide PCI. N Engl J Med. 2017 May 11;376(19):1813-1823.
[3] Patel M. “Cost-effectiveness of Instantaneous Wave-free Ratio (iFR) compared with Fractional Flow Reserve (FFR) to guide coronary revascularization decision making.” Late-breaking Clinical Trial presentation at ACC on March 10, 2018.

IntraSightの臨床使用についてImperial College Healthcare NHS Trust (ロンドン、英国)の臨床学的インターベンショナル心臓病学コンサルタントRasha Al-Lamee医師は次のように述べています。

「IntraSightはとてもシンプルなワークフローで直観的に使用できるので、すぐに操作に慣れることができました。そして生理学的評価とイメージングの使用がより迅速かつ容易になっています。これらは私たち医療従事者と患者にとって大きなベネフィットになると思います。」

フィリップス IntraSightはベッドサイドに設置するタッチスクリーンモジュール(MM-TSM)での操作、システムの統合、データマネジメントやフィリップスリモートサービスによるトラブルへの対応によりカテーテル室での医療従事者のパフォーマンスを向上します。フィリップスの画像診断装置IntraSightとAzurionの併用によりシームレスな診断を提供します。さらに直観的に使用できるタッチスクリーンモジュールの導入により無菌室内での計測や手順の操作が可能となり、よりスムーズな診断を実現します。また、IntraSightの直観的なユーザーインターフェイスは使用方法の習得に要する時間を短縮し、ワークフローの信頼性を向上します。

ロイヤルフィリップス Image Guided Therapy のChief Business LeaderであるBert van Meursは、「低侵襲で治療できる冠動脈疾患の範囲が広がり、ますます複雑になってきています。それに対し、手技そのものはより複雑化し、医師からの個々の患者に対しての最適な治療方針の決定や治療効果の確認のための情報を1つのシステムに統合することの需要は高まっています。IntraSightの導入はカテ室における侵襲的血管内診断のワークフローをSmart. Simple. Seamless. に進化させるための重要なステップなのです。」と語ります。

IntraSightはフィリップスのソフトウェアとハードウェアを基盤に完成されており、フィリップスの強みであるポートフォリオ、拡張性の高い構造、スマートなデバイスとの接続などを兼ね備えています。IntraSight、SyncVision、iFRはフィリップスの画像診断治療のポートフォリオの一部であり、医療従事者に新たなソリューションを提供します。

フィリップスジャパンについて
フィリップスジャパン(旧フィリップス エレクトロニクス ジャパン)は、超高齢者社会を迎える日本の健康と医療の問題に貢献したいと、2019年4月1日よりフィリップス・レスピロニクス合同会社と統合し、ヘルスケア分野の変革に取り組んでいるヘルステックカンパニーです。今後、病院で使用されるフィリップスの先進医療機器やパーソナルヘルスと呼ばれるオーラルヘルスケア(電動歯ブラシ)、AED、在宅呼吸器などがクラウド上で繋がることで、人々の健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという「一連のヘルスケアプロセス」において、革新的な医療ソリューションを提供していきます。医療従事者の皆様、患者様だけでなく、すべての人々の健康な生活への貢献を目指します。(https://www.philips.co.jp

ロイヤル フィリップスについて
ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、人々の健康の向上にテクノロジーで貢献するヘルステック分野のリーディングカンパニーです。健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという一連のヘルスケアプロセスを通じて、先進的なテクノロジーと、医療従事者および消費者のインサイトを基に、人々の健康を改善し良好な結果をもたらすための包括的なソリューションを提供しています。主な事業領域は、画像診断、画像誘導治療、生体情報モニター、ヘルスインフォマティックスのみならず、パーソナルヘルスや在宅医療まで、さまざまな領域に渡ります。フィリップス ヘルステック事業の2018年の売上高は181億ユーロ、オランダを拠点に全世界に77,000人の従業員を擁し、世界100ヵ国以上でビジネスを展開しています。フィリップスに関するニュースはこちらからご覧ください。(http://www.philips.com/newscenter/

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