台風19号が日本を直撃する可能性が高まっていることを受けて警視庁は、台風の風の特性を説明し警戒を呼びかけている。


防災情報などを提供している警視庁警備部災害対策課は8日、台風の風の特性をTwitterに投稿。北半球では、進行方向に向かって右の半円が風の強い「危険半円」になること、左の半円が風が弱まる「可航半円」になることを説明。「左側より右側の方が被害が大きくなるおそれがあるので注意して下さい」と呼びかけている。


気象庁のホームページにも「台風に伴う風の特性」として同様の内容が掲載。「右の半円では、台風自身の風と台風を移動させる周りの風が同じ方向に吹くため風が強くなります。逆に左の半円では台風自身の風が逆になるので、右の半円に比べると風速がいくぶん小さくなります」と解説している。また、図表も掲載し、伊勢湾台風や室戸台風など過去の台風でも右の半円の風が強かったと紹介している。


なお、「危険半円」と「可航半円」という呼び名は船の航行に由来している。台風の右側では風が強く、船が中心に台風の前方に流されて中心に接近しやすくなることから「危険半円」、逆に左側では風が弱く、追い風を受けて船が脱出しやすいことから「可航半円」と呼ばれている。


警視庁警備部災害対策課のTwitterより