安倍晋三首相の総裁任期まで残り2年を切り、「ポスト安倍」を巡るレースが本格化している。首相自身は総裁4選について「全く考えていない」と断言する中、「ポスト安倍」に挙げられる河野太郎防衛相、茂木敏充外相、岸田文雄政調会長、加藤勝信厚労相、野田聖子元総務相、石破茂元幹事長の6人が一斉に、「文藝春秋」11月号インタビューに応じ、総裁選への意欲について明かした。

 総裁選出馬を明言したのは、岸田氏、野田氏の2人だ。

岸田 立ちます。まだまだ力不足ですし、未熟な面もあると思いますが、次の時代を担えるように力を付けたい。  

野田 (出馬する?)はい。(推薦人20人も)今度は行けます。石破さんが出る、岸田さんが出る。でも、それだけじゃつまらないじゃないですか。

河野氏と石破氏も強い意欲を

 さらに、河野氏、石破氏の2人も総裁選出馬への強い意欲を示した。 

河野 毎回チャンスがあれば出ようと思っています。やっぱり総理になって自分のやりたいと思う政策を実現するのが、政治家としてのゴールですから。

石破 国民の期待がある以上、何かの状況が来て、私がやらなきゃいかんということになったら、逃げるようなことはしちゃいけないと思っています。

竹下派の2人も総裁選に出馬か

 一方、揃って「高い所」「新しい頂」という表現で、総裁選への意欲を否定しなかったのが、竹下派の2人、加藤氏と茂木氏。

加藤 高い所を目指していくということですね。(高い所とは総理?)我々の世界で言えばね。

茂木 まずは今の仕事で険しい山登りが始まるわけで、その新しい頂にどういう景色が待っているか、ということに尽きると思っています。

ポスト安倍」はこの6人に加え、「文藝春秋」9月号で対談した菅義偉官房長官小泉進次郎環境相の8人で争われることになるだろう。  

「文藝春秋」11月号では、「ポスト安倍」の6人に総裁選への意欲のほか、推薦人集めの戦略、自身が描く理想の国づくり、さらに日韓関係や憲法改正などについて連続インタビューを行っている。

(「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2019年11月号)

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