ミズーリニュートン郡で先月23日、生きたまま皮の75%を剥がされたビーグル犬が発見された。警察は犯人の情報提供者に報奨金を用意して捜査を続けてきたが、2週間経った今でも犯人は捕まっておらず、市民からは不安の声があがっている。

ミズーリニュートン郡ネオショーで先月23日午後5時半ごろ、同郡の保安官事務所に「森から苦しそうに歩いてくるビーグル犬を見た。どこかで虐待されたようだ」と通報があった。ビーグル犬はメスで、首から尻尾までの背中の部分と、首から足の付け根部分までの腹部の皮が剥がされていた。警察は獣医と相談し、これ以上生かしておくことは苦しみでしかないと判断。ビーグル犬は安楽死させられた。

このビーグル犬は、市内に住む飼い主が一日だけ家を留守にした際に逃げ出し、被害に遭っていた。生きたまま犬の身体の75%の皮を剥ぐという異常な犯罪に市民は震え上がり、市警察は事件直後、犯人の情報提供者に約107,000円(1,000ドル)を支払うと約束した。これは保安官や市民からの善意で寄せられたもので、10月2日にはその額が約32万円(3,000ドル)に引き上げられた。

そして3日、「米国人道協会(The Humane Society of the United States)」は報奨金に535,000円(5,000ドル)を上乗せし、855,000円(8,000ドル)とすることを発表した。

同協会の州会長であるアマンダ・グッドさんは、声明で「生きたまま皮を剥ぐなど、尋常ではありません。この犬がどんなに苦しんだか―考えるだけで心が痛みます。これは非常に残酷で、思いやりの欠片もない犯罪です。ビーグル犬のための正義とコミュニティーの安全のためにも、情報提供者が現れることを願っています」と述べ、怒りと悲しみを露わにした。

なお、市のFacebookには「ビーグルは隣人の犬よ。すぐ近くでこんなことが起こるなんで信じられない。本当に怖いわ。はやく犯人が捕まって欲しい」「犬だけでなく、子供たちに被害が及ばないか不安だわ」「病気なんだと思う」「犯人が捕まっても500ドルくらいの罰金ですぐ釈放されるんだろう。罪を重くしないと」「犯人にも同じことをしてやったらいい」「安楽死しかなかったのだろうか。何らかの方法で救えたら良かったのに」といったコメントが寄せられている。

画像は『City of Neosho 2019年9月25日付Facebook「PRESS RELEASE 09/25/2019 On 09/23/2019 at approximately 5:30PM officers were dispatched the area of Greenwood Blvd and Lou Ida drive in reference to animal abuse.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

海外セレブ・芸能のオンリーワンニュースならテックインサイト