10月31日ハロウィンに向け、アメリカスーパーモールではハロウィンお菓子や仮装グッズが並んで盛り上がりをみせているが、毎年必ずと言っていいほど物議を醸すのが行き過ぎたメイクや仮装である。米ミシガン州で先月末、仕事でゾンビのようなメイクを顔に施された女性がパニック発作を起こし、そのまま病院に搬送された。しかしメイクのあまりのリアルさに、医師らは女性を重症患者と思い込んでしまったのだ。

ミシガン州ベースに活躍し、チャーリーウィルソンなどのバックダンサーとしてツアーを回るジェイ・フィアースさんは先月30日、ハロウィンのマーケティングキャンペーンの撮影のためプロのメイクアップアーティストゾンビメイクを施してもらった。しかし3時間後、メイクが終了していざ撮影という時になって、ジェイさんは突然頭に血が上ったようになり身体の震えがとまらなくなる‟パニック発作”を起こし、ミシガン州ローヤル・オークにあるボーモント病院へ搬送された。ジェイさんの顔は鼻から口にかけて酷い火傷を負い、肉が剥き出ているかのように見えるメイクが施されていた。

医師はジェイさんを一目見るなり「すぐに患者をトラウマ(外傷)センターへ。かなりのショック状態に陥っているに違いない。それにしてもいったい何が起こったんだ」と口走り、ジェイさんをすぐに処置が必要な重症患者として対処を始めた。

ジェイさんはこの時、医師にゾンビメイクをしていることを敢えて伝えず、そのままレベル1外傷センターへ運ばれた。緊迫し、混乱するスタッフ。しかしジェイさんの処置を始めようとした医師が、ようやく酷い外傷がメイクであることに気付いた。ジェイさんは医師らの溜息交じりの反応を横目に、その日は不安や発作を抑える治療を受けて帰宅したという。

その後、ジェイさんはこの日の出来事をゾンビメイクの写真を添えてFacebookに投稿したところ、『FOX 2 Detroit』が取り上げて拡散した。同メディアの「なぜ医師にメイクのことを話さなかったのか?」という質問に、ジェイさんは苦笑しながらもこう語っている。

メイクをしているなんて、わざわざ言わなかったわ。だって、医者でしょう。そのくらいわかるはずだわ。」

また、ジェイさんのメイクを担当したビューティ・ボックス・スタジオズのタイラ・アシュフォードさんは「私たちのメイク素晴らしいってことよね」とまんざらでもない様子であった。

しかしながらボーモント病院はこの報道を受けて、次のような声明を発表した。

「ER(緊急救命室)はお遊びやゲームのためにあるのではありません。我々は命の危険に晒されている重症患者をたくさん抱えています。医師は本当に治療が必要としている患者に集中する必要があるのです。」

これに対しジェイさんは、Facebookで「私があの日、パニック発作を起こしたのはジョークでも笑いごとでもありません。ただ緊急治療室に運ばれたタイミングが悪かっただけなのです」と弁明している。

画像は『The Sun 2019年10月3日付「WALK-IN DEAD Dancer’s zombie Halloween makeup so realistic she ‘sparked full hospital emergency when doctors thought she was horrifically injured’」(Credit: Fox 2 Detroit)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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