旭化成名誉フェローの吉野彰氏がノーベル化学賞を受賞したことが、中国でも大きな注目を集めている。
スウェーデン王立科学アカデミーは9日、2019年ノーベル化学賞を旭化成名誉フェローの吉野彰氏ら3人に授与すると発表した。授賞理由はリチウムイオン電池の開発。リチウムイオン電池はノートパソコンスマートフォン電気自動車などに使われる重要な製品だ。日本人ノーベル賞受賞は28人(うち外国籍は3人)となった。
吉野氏の快挙は中国でも、環球時報や北京青年報など複数のメディアが報じているほか、ネット上でも話題になっている。動画メディアの梨視頻は「日本は19年で19のノーベル賞受賞!」と題し、「21世紀にノーベル賞を受賞した日本人(外国籍含む)はすでに19人。物理学賞、化学賞が多い。日本は50年で30のノーベル賞受賞を掲げている(文科省の科学技術基本計画)」などと伝えた。また、吉野氏が会見で「好奇心リチウムイオン電池研究の最大の原動力」と語ったことも併せて紹介した。
中国のネットユーザーからは、「おめでとうアジアの光!中国も頑張れ」「日本人はこの面では尊敬に値するな」「日本人中国人を比べると、まだ差があるな」「日本の教育は確かに先進的だもの」「これは素直にすごい。中国は100年で25のノーベル賞を取れるようになれば上出来」「21世紀の日本人ノーベル賞受賞ラッシュは、20世紀の科学技術の蓄積があったからこそ」といった声が上がった。
また、「日本には敬服する。中国にもさまざまな領域で良い成績を収めるようになってほしい」「すごいな。中国も追い付けたらいいな」「日本をうらやましがる必要はない。ノーベル賞は数十年かかった成果を評価するもの。数十年前の中国人の文化レベルや教育レベルがどうだったかはご存じの通り。今後の中国人の活躍に期待だ」といった声も寄せられた。
中には、「日本が(50年で)30のノーベル賞を取ると言った時、中国メディアは『狂言だ』と伝えていたっけな」「どこかの国と違って口だけじゃない」などと自国を皮肉るユーザーもいた。(翻訳・編集/北田

旭化成名誉フェローの吉野彰氏がノーベル化学賞を受賞したことが、中国でも大きな注目を集めている。資料写真。