“史上最悪”ともいわれる2019年の日韓関係。両国の絆を確かめ合うべく、大阪韓国文化院が9月29日、堂島リバーフォーラム(大阪市)で交流フェスティバルを開催した。

 「K-POP & e-sports日韓交流戦」はその名の通り、両国で人気のカルチャーを同時に楽しめるイベント。「K-POP」は小中学生から中高年まで、ファンの年齢層が幅広く、この日も老若男女の熱烈なファンたちが会場に詰め掛けた。また、韓国はコンピューターゲームの対戦・鑑賞をする「eスポーツ」の先進国90年代後半から“PC房(バン)”と呼ばれるネットカフェが普及するとともに、オンラインゲーム人口が急増。00年代には国内でeスポーツの国際大会が催されるようになり、人気のプロゲーマーも輩出している。

 フェスティバルの最初に登場したのは、9人組ボーイグループのD-CRUNCH(ディークランチ)。メンバー全員が作詞・作曲・振り付けに関わるチームワークが強みの、次世代を担うアイドルだ。日本語版「Are you ready?」を掲げての日本デビュー10月16日に控えており、「こんなに早く日本のファンに会えてうれしい」とあいさつ。切れ味鋭いダンスと元気なトークで会場を沸かせた。ガールグループも負けていない。K-POP界切ってのヒットメーカー“勇敢な兄弟”がプロデュースする日本人4人&タイ人1人の異色グループCHERRSEE(チェルシー)が、キュートな歌とダンスを披露した。

 続いてeスポーツは、大音量の紹介映像とともに、日韓代表チームステージ上に登場。韓国代表チームDRX Rookieは、2019年に韓国内のeスポーツ大会で優勝している紛れもない最強チームだ。キャプテンのDantalian選手が「日韓の交流戦ということで緊張も期待もしています」と話した。対する日本代表チームFlameworks Gamingは、eスポーツイベントの企画運営を行うフレームワークス(東京)が育成中のチームキャプテンDeer選手が「勝敗だけでなくお互いの交流になる良い試合をしたい」と意気込みを語った。

 対戦タイトルは「リーグ・オブ・レジェンド」。世界のeスポーツ大会で最も注目されている、米国産のオンラインバトルゲームだ。プレーヤーは、独自のスキルビジュアルの“チャンピオン”の中から自分の好きなものを選び、相手の本陣である“ネクサス”の破壊を目指す。今回は5対5の対戦のため、チームで協力して1つのことを成し遂げる“高い戦略性”が求められる。

 この日は、日韓対抗戦と混合戦の2種類の対戦が行われ、日韓対抗戦では実力が上手の韓国代表が2勝。統率の取れた動きと高い個人パフォーマンスを披露した韓国チームは「良い経験になりました。機会があればもう一度戦ってみたい」と感想を語った。結成してからわずか2カ月という日本チームは、「すごく悔しいですけど、ハイレベルチームと対戦できてすごくうれしかった」振り返った。

 混合戦では、両国チームメンバーミックスし、即興で「チャプチェ」と「ソバ」の2チームを編成。言葉の壁がある中、両チームとも簡単な英語でコミュニケーションを取りながらコンビネーションを発揮。息の合った集団戦を展開し、1勝1敗の引き分けで終了した。最後は両チームとも表情が柔らかくなり、「海外選手と同じチームで戦うのは新鮮な経験」「コミュニケーションを取りながらゲームすることがなかったので、楽しかった」と口をそろえた。最後に、日韓代表の各メンバーに日韓友好賞が贈られ、笑顔でイベントを終えた。

大阪韓国文化院 K-POPとeスポーツで日韓親善交流