レアル・マドリードに所属するスペイン代表DFセルヒオ・ラモスが、来年開催される東京オリンピックへの参加を希望している模様だ。スペイン紙『エル・ムンド』が10日に伝えている。

 所属するレアル・マドリードでは4度のリーガ・エスパニョーラ制覇や4度のチャンピオンズリーグ優勝を経験し、スペイン代表としても2010 FIFAワールドカップ 南アフリカや2度のEURO2008、2012)を勝ち取ってきたセルヒオ・ラモス。幾多の主要タイトルを獲得してきた同選手だが、これまでにオリンピックとは縁がないキャリアを過ごしてきた。

 今回の報道によると、セルヒオ・ラモスは獲得できる全てのタイトルを勝ち取りたいと考えていることから、来年行われる東京オリンピックへの出場を望んでいるという。同紙は「もし東京に行く可能性があるのなら、それは彼にとって非常に喜ばしいことだ」と述べている。

 しかし、来夏にはEURO2020も開催されるため、同選手にとってはスケジュールが懸念点となりそうだ。同大会は7月12日に終了するが、オリンピックは10日後の7月22日に開幕を迎える。オリンピック終了後は直ちにレアル・マドリードのプレシーズンに合流する必要があるため、セルヒオ・ラモス自身がオリンピックの出場を望んでも、クラブが許可をしないケースも考えられる。

 過去には2012年にバルセロナ所属の同代表DFジョルディ・アルバマンチェスター・U所属の元同代表MFフアン・マタ(当時チェルシー所属)、バイエルン所属の元同代表MFハビ・マルティネス(当時アスレティック・ビルバオ所属)がEURO2012ロンドンオリンピックのダブル出場を果たしたケースもある。対照的に、バルセロナ所属の同代表MFセルヒオ・ブスケツは当時オリンピック出場を熱望していたものの、最終的には断念してEUROのみに出場していた。

 果たして、来夏にセルヒオ・ラモスは来日することとなるのだろうか。今後の動向に注目が集まっている。

東京五輪出場の可能性が浮上したセルヒオ・ラモス [写真]=Getty Images