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自動運転EV

photo: Keisuke Maeda(前田恵介)

「愛車」という言葉が使われなくなってきた。そう考えるトヨタが、もう一度「愛車」と呼ばれる存在を目指し、コンセプトカー「LQ」を発表した。

人工知能・自動運転という新技術でヒトと心を通わせることが、愛車という呼び名を取り戻すキーになるという。

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トヨタLQ

そのなかで注目したいのが、AIエージェントの「YUI(ユイ)」というシステムだ。乗員ひとりひとりに寄り添うことを目的に開発された人工知能である。

「YUI」とは

YUIは、ドライバーの表情や動作から感情や眠気などを想定することができる。

例えば高速道路を運転中に、
ドライバーが15分後に眠気に襲われる
・次のパーキングエリアは30分先
ドライバーサッカーが好き
と判断した場合、YUIは「昨日の試合はよかったですね」と話しかけることができる。

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ステアリングを握るヒトのバイタルを活性化させる会話に加えて、覚醒・リラックス誘導機能付きシート(世界初)、音楽、車内イルミネーション、空調、フレグランスなどを用いて、安全・安心・快適な移動に貢献する。

インパネの中央に表示される青い円が、われわれが目にする「YUI」の姿だ。感情をもった生き物のように動き、血の通った話相手のような気にさせられる。

シートだって眠気予防

覚醒・リラックス誘導機能付きシートは、内蔵したエアブラダー(空気袋)や送風機能によって、覚醒やリラックスをサポートするもの。

ドライバーが眠気を感じている場合は、シートバック内のエアブラダーを膨らませ背伸びのような姿勢をサポートする。またシート空調の冷風刺激により、覚醒を促す。

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自動運転モードのようにドライバーがリラックスできるときは、エアブラダーをゆっくりと膨張・収縮させて腹式呼吸をサポートする仕組みだ。

隣接車と200mm間隔

自動運転については、LQは、SAEのレベル4に相当する機能を搭載。

また駐車場においては、乗降場と駐車枠の間を、無人自動運転で走行するので、空き枠を探す手間から解放される。

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そのうえ、隣接車両と200mmという間隔で駐車できるため、パーキングの省スペース化にも貢献する。

LQの自動バレーパーキングは、パナソニックと共同開発を進めているもので、具体的には、車両に搭載したカメラ・ソナー・レーダー2次元マップを用いて車両の位置を特定するシステムを用いる。

それに、駐車場に設置されたカメラ、自動バレー駐車を指示する管制センターを連携し、入出庫を無人で行うという仕掛けである。

拡張現実もパナソニックと

同じくパナソニックと共同開発しているのが、AR-HUDだ。

これはAR(拡張現実)表示ができるヘッドアップディスプレイであり、フロントガラス越しに見える風景に、注意喚起情報(車線・標識など)や経路案内といった運転サポート情報を、立体的に分かりやすく投影するもの。

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LQの前方7m~41mの奥行きを持つ大画面(230インチ相当)に虚像を表示することで、ドライバーの視線移動を低減する。

LQ 主要諸元

全長×全幅×全高:4530×1841480mm
ホイールベース2700mm
乗車定員:4人
パワートレイン:EV
車両重量:1680kg
航続距離:300km程度

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市販化を想定

実はこのLQ。市販車開発への流れのなかで生まれたコンセプトカーであり、ただのショーモデルとして役割を終えるクルマではない。

パワートレインは「EV」とだけ発表されており、その航続距離は300km程度とされている。

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そんなLQであるが、まずは東京オリンピックで、聖火リレーの隊列車両、マラソン競技の先導車として運営をサポートするという。

なお、今月下旬に開催される東京モーターショーには、このLQの実車が展示されることが分かっている。


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