安倍晋三首相は5日、東京ドームで行われた巨人−広島戦の始球式で、背番号「96」の巨人のユニホーム姿で登場し、審判を務めた。首相は背番号が、自らが改正を目指す憲法96条と同じ番号であったことから、韓国国内でも物議を醸した。複数の韓国メディアが報じた。

  韓国メディアは、「背番号96の安倍、平和憲法の改憲を露骨に」、「安倍首相背番号96、憲法改正を目指す」などの見出しで伝えた。

  ユニホームは、国民栄誉賞授与への返礼として、長嶋茂雄松井秀喜両氏から贈られたもの。

  安倍首相本人は背番号について記者から問われ、「ユニホームは、私が96代(総理内閣総理大臣)だから96なんですが、憲法改正、また96条の改正については、まだ十分に国民的世論が深まっているとは言えませんし、理解が十分とも言えません。十分な議論、熟議が必要だろうなと思います」と述べたと紹介。

  韓国メディアは、安倍首相は96代内閣総理大臣であるから96番を選択したというが、平和憲法を固定するための96条改憲という政治的なメッセージが隠されていると指摘した。

  安倍首相の改憲への動きは、2007年の第1期政権の時から始まっていたと説明。憲法改正案の発議には、最終的には国民投票を経なければならないが、この国民投票の基準を有効投票者の過半数にすることを強行処理した。これは、改憲作業を容易にするための事前整備だったと解説。

  さらに、安倍首相は発議要件を衆参両院の3分の2以上の賛成から過半数に引き下げることを提案しており、背番号96番が示すように、平和憲法を破壊する道を突き進んでいると批判した。