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中国では近年、ネット上の動画で多くのフォロワーを抱えるインフルエンサーが「網紅」と呼ばれ注目を集めている。しかしその生存競争は激化する一方で、四川省では「網紅になりたい」とバイクに肩車をして3人乗りする動画を投稿する者が現れた。彼らの狙い通りに注目を集めたが、同時に警察にも目をつけられてしまったという。『NOWnews』『東森新聞』などが伝えている。

問題の動画が撮影されたのは10月4日四川省瀘州市の路上で男が運転するバイクの後ろにもう一人の男が乗り、後方の男が女を肩車している。後方の男は女の脚をしっかり掴んでいるが、いつバランスを崩してもおかしくない状態だった。

動画が投稿されると、ユーザーからは「生きるのが嫌になったのか?」「自分が死ぬのは勝手だけど、他人を巻き込むな」など批判コメントが殺到し、不快に思い警察に通報した人もいた。警察は防犯カメラの映像を調べ、3人の危険運転の事実を確認。バイクのナンバープレートから身元を突き止め、運転していた男に出頭を要請した。

翌5日、調べに応じた男が供述したところによると、3人は動画投稿の仲間で、もう1人の男は友人、女は友人の恋人だという。しかし最近は視聴回数が伸び悩んでいたため、「何か良いアイデアはないか」と考えていたそうだ。すると女が今回の肩車運転を思いつき、男は危険な行為だという自覚はあったが注目を集めるために実行したと明かしている。

警察は過積載、ヘルメット未着用、ハンドルに荷物を下げていたなどの理由で、男に対し罰金300元(約4,500円)と交通安全教育の講習を科したということだ。

画像は『NOWnews 2019年10月9日付「影/「開腿坐肩」飆車!女友嚇爆尖叫猛喊 男:想當網紅」(圖/翻攝自影片)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)

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