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超大型台風19号の接近 ガソリン売切れ続出

text:Kumiko Kato(加藤久美子)

まさに今、首都圏に接近中の台風19号。

台風の接近に備えてガソリンを給油したという人も多いだろう。

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超大型台風19号の接近でガソリン売切れ続出。

先の台風15号で停電などの被害が長く続いた千葉県南西部では、ガソリンの給油に4〜5時間並んだというケースもあった。

今回は早くから超大型台風接近の警告がなされていたため、早めに対策を打ったという人が多かったのだろう。

筆者も昨夜、ガソリンはまだ半分くらいあったが入れておいた方が良いかと思い、仕事帰りの深夜午前0時頃に東名横浜青葉インター近辺のいくつかのガソリンスタンドを回った。24時間営業のスタンドもすべて閉店していた。

5軒目にやっと見つけた。良かった! 開いていた! 夜中にも関わらず結構な台数のクルマが給油していた。

早速、給油しようと思って給油機に近づくと……何やら張り紙が。なんと!「ハイオクガソリン売り切れ」と書いてある。

筆者のクルマは1998年式の欧州車では普通のオクタン価95。日本ではハイオクガソリン指定となる。

ハイオク仕様のクルマにレギュラーを入れてもいいのか?

自動車メーカーの回答 「緊急時に1回入れる程度なら問題なし」

結論から言えば1〜2回の給油なら問題ない。

無鉛プレミアムガソリン(ハイオク)仕様車に緊急時に無鉛レギュラーガソリンを入れたい。混ざっても問題はない? 入れたあとの対応はどうすればよいか?

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無鉛プレミアムガソリンと無鉛レギュラーガソリンが混ざること自体は問題なし。ガソリンタンク中の無鉛プレミアムガソリンの比率が高くなれば本来の性能に戻る。

マツダの公式サイトは以下の回答。

「無鉛プレミアムガソリンと無鉛レギュラーガソリンが混ざること自体は問題ありません」

「次回給油するときに無鉛プレミアムガソリンを給油してください」

「ガソリンタンク中の無鉛プレミアムガソリンの比率が高くなれば本来の性能に戻ります」

例えば今回のような台風でハイオクガソリンが売り切れ、という時、緊急対応としてレギュラーガソリンを給油することは何の問題もないと言える。

また、以前、エネオスや出光など大手の石油元売り会社に取材している。

「レギュラーガソリンとハイオクガソリンを混ぜても何の問題もありません」

「ただし、ハイオク仕様のエンジンの場合は性能がやや落ちる場合があります。ですが、ガソリン仕様の車に誤って軽油をいれたり、灯油を入れたりした際のような、エンジンが壊れるなどの深刻な事態になることはまずありません」という内容だった。

逆に、レギュラー売り切れ ハイオクのみを販売するお店の場合はどうだろう。

レギュラー売り切れ ハイオクのみの場合

同じ神奈川県内のスタンドでもレギュラーが売り切れでハイオクガソリンをレギュラー価格で販売しているところもあったようだ。

ふだん、ハイオクガソリンを入れている人にはラッキーな話である。

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レギュラー仕様のクルマにハイオクを入れても故障など不具合が出る可能性はない。ただしハイオクならではの効果はなし。

レギュラー仕様のクルマにハイオクを入れても問題はないのだろうか?

「レギュラー仕様のクルマにハイオクを入れても故障など不具合が出る可能性はまずありません。ただしハイオクガソリンでアピールされているような、エンジン性能が良くなったり、燃費が向上したりなどの効果もありません」(国内石油元売り会社広報担当者)

ハイオクガソリンの効果は、ハイオクガソリン仕様のエンジンでこそ発揮されるものだからです」

「緊急時はさておき、ふだんの給油では『宝の持ち腐れ』になる可能性が高いでしょう」

というわけで、ハイオク指定(オクタン価95-100)のクルマにレギュラーガソリンを緊急時に1回入れた程度では何の問題もない。

台風が収まってガソリンスタンドの営業が通常に戻って次に給油するときにはハイオク満タンにすればOK。


台風でハイオク売り切れ レギュラーガソリンを入れてもいい? その逆は? 調べてみた