バルセロナが、PSVに所属するオランダ代表FWドニエル・マレン(20)をリストアップしているようだ。スペイン『アス』が伝えている。

現在世代交代の過渡期に差し掛かっているバルセロナにおいて最も優先すべき課題は、ウルグアイ代表FWルイス・スアレス(32)に代わる新たなセンターフォワードだ。スアレスは今シーズンもここまでの公式戦8試合で6ゴールと結果を残しているが、近年は筋肉系のケガも目立っており、バルセロナでのキャリアは少なくとも契約が満了する2021年夏まで終わる可能性が高い。

そのため、現在クラブは20歳から26歳までの若いセンターフォワードの獲得を目指している。

『アス』が伝えるところによれば、バルセロナは同ポジションの補強に関して熾烈なマネーゲームに参加する意思はなく、比較的移籍金が安価な3つのリーグの若武者たちを注視しているという。

その中で以前から関心を寄せるインテルアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネス(22)が相変わらずのお気に入りだが、先日に同選手の代理人がネッラズーリとの新契約締結を示唆したこともあり、獲得はより困難となっている。

そして、ラウタロの獲得交渉難航を受けて、より関心を強めているのが、日本代表FW堂安律が在籍するオランダの名門、PSVの若きエースストライカーだという。

アヤックス下部組織で育ったマレンは、アーセナルを経て2017年にPSVへ加入。今シーズンからセンターフォワードに本格コンバートを果たすと、先日のフィテッセ戦で1試合5ゴールの衝撃的な活躍を披露するなど、ここまでの公式戦13試合10ゴール4アシストと早くもキャリアハイ更新に迫っている。

179cmと上背はないものの爆発的なスピードとドリブルテクニックに加え、ポジショニングやシュートテクニックも併せ持つ万能型FWは、かつてバルセロナにも在籍していた元フランス代表FWのティエリ・アンリ氏やチリ代表FWアレクシス・サンチェスとも比較された大器だ。

その伸びしろやバルセロナとスタイルの近いアヤックスアーセナルに在籍経験のあることを考えると、スアレスの理想的な後継者候補と言えるだろう。

ただ、そのオランダ代表には宿敵レアル・マドリーも視線を注いでいるほか、アーセナルなど多くのビッグクラブが関心を示しており、クラブにとって難しいオペレーションになるはずだ。

また、『アス』は前述の2選手に加え、近年多くの若手アタッカーを輩出しているフランスのリールに所属するナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘン(20)も候補の1人だと主張している。

今夏、最終的にミランへ移籍したポルトガル代表FWラファエウ・レオンにも関心を示していたバルセロナは、今夏ヴォルフスブルクからリールに加入し、ここまでの公式戦11試合8ゴールと躍動する20歳のストライカーにも関心を寄せているようだ。

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