中国メディア・東方網は11日、「日本のメーカーが中国車に注目し始めているのに、中国の消費者は注目しようとしない」とする記事を掲載した。

 記事はまず、中国における自動車の年間生産台数が3000万台前後となっており、昨年には10年連続で自動車販売台数が最も多い市場になったと紹介した。

 その一方で、日系車、ドイツ系車が幅を利かせるなかで、自国ブランドが生存する空間は決して大きくないと指摘。現地消費者の間でも「国産ブランドはスタートが遅かったから、合弁ブランドに後れを取っている今の状況は当然。もっと時間が経って成熟すれば、多くの人に喜ばれるだろう」という考え方が主流になっているとした。

 そのうえで「実は、国産ブランドはここ数年の成長で、合弁ブランドに追いつきはせずともそう遠くないところまで追い上げているのだ」とし、BYDトヨタ電気自動車の共同開発提携を結び、長城汽車の国産エンジンも同じ価格帯の合弁企業製に引けを取らなくなった。

 さらに、日本の軽自動車に形が似ている五菱宏光について、日本メーカーがずいぶん前から研究をしていると紹介。SUVにおいても長城汽車のハヴァル・H6が日本メーカーの研究対象になっているとした。そして「国産車が日本企業から一目置かれる存在になっているにも拘らず、中国人からは注目されない」という減少が起こっていると伝えた。

 そして「どんなブランドでも、どんな自動車であっても、完全無欠ということはあり得ない。国産ブランドも合弁ブランドを追いかけていて、一部の点ではすでに合弁車に負けなくなった。理性的な態度で国産ブランドを見ようではないか」と呼びかけている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本メーカーが注目しているのに、自国消費者が注目しようとしない中国国産車=中国メディア