九州のなかでも、福岡と並んでオープンラッシュに沸く大分。中津、別府、臼杵のほか、ガラパゴス的な進化を遂げた佐伯にも実力派の豚骨ラーメン店が登場している!そんな大分から今年オープンの新星を4軒紹介する。

【写真を見る】佐伯らーめん 皆心 / ラーメン650円。ゲンコツを強火で炊き、とろみのあるスープに仕上げる

■ 中津の醤油で輝きが増した呼び戻しの泡ぶくスープ「麺屋こころ

「井手ちゃんぽん 中津店」の駐車場の一角に、同店の店主が開業した豚骨ラーメン専門店。材料に使う豚の部位は頭、ゲンコツ、背ガラ。前日のスープに継ぎ足す、久留米伝統“呼び戻し”の手法をとり、しっかり白濁、熟成したスープの表面には細かい泡が浮く。それを本釜から手鍋に移して温め、地元・中津の醤油ベースのタレを合わせる。自家製の辛子高菜や辛モヤシはお代わり自由。

[麺屋こころ大分県中津市是則741-1 / 097-964-7691 / 11:00~21:00※売り切れ次第終了 / 水曜休み

■ 濃密ポタージュ豚骨を小路の穴場店で味わう「NOODLE FACTORY LIFE」

博多一風堂で修業を積んだ店主が、故郷の別府で独立開業。路地裏にあるスタイリッシュなしつらえの店で、夜は丼のロゴ看板が小路に浮かぶ隠れ家バーのような雰囲気。豚頭やゲンコツ、背骨で取った、とろみのあるポタージュ豚骨スープが自慢で、同スープで作る担々麺も人気。ラー麦100%の自家製麺で、麺そのものが旨いと評判だ。卓上の花椒をかけて食べるのもおすすめ。

[NOODLE FACTORY LIFE(ヌードルファクトリーライフ)]大分県別府市元町5-8 / 0977-70-9100 / 11:30~14:30、18:00~翌1:00、金・土曜の夜は~翌3:00 / 月曜休み

■ 吉四六の里で激旨豚骨を発見。さすが!と唸る濃厚濃密さ「野津ラーメン 吉四六」

“とんちの吉四六さん”で知られる臼杵市・野津に誕生。数々の弟子を輩出してきた64歳の店主が「人生の集大成」と語る一杯は、ひと口目からガツンとくる濃密さが持ち味。豚のゲンコツを使う“取り切り”スープが身上で、丼に注ぐ際はグリグリと絞り出すように網でこし、旨味を余すところなく抽出する。分厚い豚バラ肉も存在感あり。豚骨100%と、鶏とブレンドしたスープがある。

[野津ラーメン 吉四六(きっちょむ)]大分県臼杵市野津町野津市2195-1 / 080-4311-9146 / 11:30~14:00、17:00~21:00(LO20:30)※売り切れ次第終了 / 火曜休み

パンチの効いた佐伯の一杯を。細麺も選べる新スタイルで「佐伯らーめん 皆心」

生まれも育ちも佐伯という生粋の地元っ子である店主の小畑政行さんが営む。醤油ダレを効かせた濃厚豚骨スープに、モッチリとした食感のストレート麺を合わせる佐伯ラーメンが名物だ。一般的に佐伯ラーメンの麺といえば中太が王道だが、スープとしっかり絡む歯切れのいい細ストレート麺も選べるのが”皆心流“。そのほか、ホタテをトッピングした「塩ラーメン」(700円)も好評。

[佐伯らーめん 皆心(かいしん)]大分県佐伯市中村東町2-19 / 0972-20-0085 / 11:00~14:00、17:30~24:00(LO各10分前)※売り切れ次第終了 / 水曜休み (九州ウォーカー・九州ウォーカー編集部)

NOODLE FACTORY LIFE / とんこつ750円(写真は煮玉子入り850円)。チャーシューはタレで炊いたロース肉