とにかく面倒くさい。10月に始まった「キャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元事業)」だ。増税による消費の落ち込みを防ぎつつ、キャッシュレス決済を一気に広めようという一石二鳥を狙った施策だが、そもそも複雑すぎる。やれ2%だ5%だ、何とかペイだ何とかカードだといわれても全くついていけない。話を聞いていると頭がボーッとしてくる。

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 確かに、どこでどんな決済手段を使えばどれだけお得になるのか、最もお得な決済手段は何か、気になる。何もしないでいると、自分だけ損をしている気分にもなる。そんなことも含めて、制度が続く来年の6月まではいろいろと、憂鬱だ。とはいえ、小なりといえども納税者。税金を原資にする還元制度なのに、自分だけ置いてけぼりは癪だ。そんな、私のような「キャッシュレス情弱」でも簡単に還元の恩恵を受けられる方法がある。その名も「購入時ポイント即時充当」。簡単に言えば値引きだ。

 手持ちの交通系カードクレジットカードコンビニなどで使うだけ。その場で2%引きになるという、ずぼらな情弱にはぴったりの制度だ。事前登録もスマートフォンも何も必要なく、その場で合計金額から割り引かれる。分かりやすくてラクチンだ。制度の原則は「ポイント還元」だが、例外的に認められたのが「即時充当」。一旦ポイントを発行し、合計金額から値引く、と言う考え方だ。「ポイントがついても、そもそも使い方が分からない」という重症の人にも福音になるだろう。

 それでも、まだ条件みたいなものはある。まず対象の店舗だ。コンビニといっても、セブン-イレブンファミリーマートローソンミニストップなどの大手コンビニが対象。念のため、店頭やレジ横にある「キャッシュレス・消費者還元事業」のマークノボリで、対象店舗かどうか確認したほうがいいだろう。少額の買い物をして、レシートで確かめるという手もある。

 また、カードの制限もある。交通系カードでは、現在日本で使われている主要な10種類の交通系電子マネーが対象だ。具体的には、KitacaJR北海道)、SuicaJR東日本)、TOICAJR東海)、ICOCAJR西日本)、SUGOCAJR九州)、PASMO(関東)、manaca名古屋)、はやかけん(福岡)、nimoca(九州)、PiTaPa(近畿など)の10種類。しかし、要注意なのがPiTaPa。即時還元が受けられるのは「近畿2府4県、三重県愛知県ファミリーマート」に限られており、さらに対象外の店舗もあるとのことなので、気が抜けない。ふう。もちろん、海外の交通カードなど論外だ。クレジットカードも、日本で流通している主要なVISAマスターカードJCBアメリカンエクスプレス、ダイナーズカードなどの系列カードはOKだ。

 「お得になるのはうれしいが、いちいち何が何%と計算して決済すること自体が苦痛だ」という声も聞かれる。そんな人には、まずコンビニSuicaなどの交通系カードクレジットカードを使用して、即時還元を受けることをお勧めしたい。多少は苦痛が和らぐだろう。(BCN・道越一郎)

Suicaなどの交通系電子マネーをコンビニで使えば、何の手続きもなくその場で2%引き