明治安田生命J2リーグ第36節の4試合が13日に各地で行われた。

下関市営下関陸上競技場で行われた徳島ヴォルティス(9位/勝ち点55)vsファジアーノ岡山(8位/勝ち点57)は、ホームの徳島が2-1で逆転勝利した。

J1参入プレーオフ圏内浮上を目指す9位と8位の直接対決。試合は立ち上がりから攻め合うオープンな展開に。すると、5分には岡山が前線からの猛プレスでGK梶川に難しいクリアを強いると、このボールを喜山、関戸と繋ぎ最後はペナルティアーク付近の仲間が相手DFの股間を抜く技ありのシュートを流し込み、2試合連続ゴールとした。

その後は質の高いビルドアップから人数をかけて前進する徳島の攻勢が続く中、岡山もイ・ヨンジェを起点としたカウンターで応戦。11分にはクイックリスタートから河田にGKと一対一の決定機も、ここはGK一森のビッグセーブに遭う。前半半ばから終盤にかけて攻勢を強めるホームチームは、河田、渡井を起点に小西らが次々にフィニッシュに絡んで行くが、前半のうちに追いつくことはできず。

それでも、後半に入っても主導権を握る徳島は立ち上がりの47分、野村のスルーパスに抜け出した左サイドの杉本が精度の高いクロスを入れると、これをゴール前の河田が身体ごと押し込む泥臭いゴールで試合を振り出しに戻す。さらに56分には杉本のパスを相手陣内で受けた渡井が強引な縦への仕掛けから最後はボックス左角度のないところから強烈なシュートを突き刺し、立て続けのゴールで逆転に成功した。

一方、ビハインドを追う展開を強いられた岡山だが、前半に負傷交代した濱田に続き中野がプレー続行不可能となり、負傷者2人に交代枠を使う厳しい展開に。それでも、イ・ヨンジェの強さを生かしてFKやCKのセットプレーに活路を見いだそうとする。89分にはボックス手前の好位置で得たFKを名手・上田が左足で狙うが、ゴールカバーに入っていた岸本の好クリアに阻まれた。

そして、試合はこのまま2-1でタイムアップを迎え、直近6敗1分けと苦手としていた岡山相手に8戦ぶりの勝利を手にした9戦無敗の徳島がJ1参入プレーオフ圏内の6位と同勝ち点の暫定7位に浮上した。

山梨中銀スタジアムで行われたヴァンフォーレ甲府(6位/勝ち点57)vs栃木SC(21位/勝ち点29)は、1-1のドローに終わった。

J1昇格を目指す甲府と、J2残留を目指す両者による一戦はホームチームの優位と見られた中、その予想を裏切る展開となる。8分、セットプレーの二次攻撃から久富の右クロスをニアの川田拳が触ってコースを変えると、これに反応した大崎がオフサイドラインをかいくぐってのシュートでゴールネットを揺らした。

この先制点をキッカケに堅守速攻の色合いをより強めた栃木に対して、甲府はリスクを冒した攻めでゴールをこじ開けにかかる。後半に相手陣内でハーフコートゲームを展開するが、GK川田の再三の好守に遭い、なかなか決め切ることができない。それでも、敗色濃厚と思われた89分に右サイドで小出が入れた精度の高いクロスを途中出場のアラーノが頭でゴール右隅に流し込み、移籍後初ゴールを奪取。この土壇場の同点ゴールを逆転の足掛かりとしたかったホームチームだったが、2点目を奪うまでには至らず。この結果、試合は痛み分けのドローに終わった。

同日行われたその他の試合では、連勝中の12位アルビレックス新潟が16位の愛媛FCを相手に本間のゴールで競り勝って3連勝。また、チーム名変更に関して大きな話題を集めている19位のFC町田ゼルビアは、20位の鹿児島ユナイテッドFCとの下位対決に臨み、0-0で引き分けた。

明治安田生命J2リーグ第36節
▽10/13(日)
徳島ヴォルティス 2-1 ファジアーノ岡山
愛媛FC 0-1 アルビレックス新潟
ヴァンフォーレ甲府 1-1 栃木SC
FC町田ゼルビア 0-0 鹿児島ユナイテッドFC

▽10/14(月)
《14:00》
柏レイソル vs 水戸ホーリーホック
モンテディオ山形 vs FC岐阜

▽10/15(火)
《19:00》
横浜FC vs ツエーゲン金沢

▽未定
大宮アルディージャ vs アビスパ福岡

▽10/12(土)
レノファ山口FC 1-0 京都サンガF.C.
V・ファーレン長崎 0-2 ジェフユナイテッド千葉
FC琉球 1-5 東京ヴェルディ

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