嫁姑とは古今東西、犬猿の仲の代名詞みたいなもの。義母(A子さん)と同居しているB子さんもご多分に漏れずあまり仲良くありません。嫁姑なのである程度の中の悪さは仕方ありませんが、そこに姑の「厄介な性格」が加わると更に話がさらにややこしくなります。

厄介な性格とは「いい人振る」ところ…同居なので逃げ場のないB子さんの体験談をご紹介します。

義母言動その1:孫たちのために自分を犠牲にしてきた

義父は30年前に他界し、女手一つで育てた義母A子さんと息子夫婦の嫁であるB子さん、そして3人の子供が同居しています。A子さんは事あるごとに「子供たちが小さい時はみんな私が面倒見てきた」と言います。確かに面倒は見てくれましたが、子供(孫)が高校生になっても面倒を見続けています。むしろ加速しているくらいです。

しかもその高校生の長女にだけ強烈に過干渉してきます。「いや、誰も頼んでいないけど…」というところまで、むしろ困ることの方が圧倒的に多いです。親が子供に自分でやってほしいと思うところをB子さんの見えないところで手伝っていたりします。

子供(孫)は成長し、自分を保護するもの(親や祖父母)からも離れていきます。反抗期は、自立のための「正常な発達段階」です。小さい頃から長女の脱いだ服も上げない布団も片づけるので、長女は自分で片づけません。とはいえ、長女が全面的に依存するかというとそんなことはありません。長女は部活に学校にと忙しく、A子さんとしては共依存する相手が離れていきますが、執拗についていきます。高校生の孫にしてあげていることといえば…

●引き出しの中の服を畳みなおして、整理整頓をする
●机の上を整理する
●脱ぎっぱなしの服を畳んで、起きたままの布団を整える
●空いて放置してあるペットボトルを片付ける

長女も可愛がってもらったからか反発もできないでいるのです。

「LIMO[リーモ]の今日の記事へ」

義母言動その2:人の不幸に突然泣き出す

B子さんの実母が入院しました。あるとき、B子さんが義母A子さんの部屋にいったら、シクシク泣いているのです。どうしたのかと思ったらB子さんの母が心配で泣いているとのこと。いい人を演じすぎていて、本当に驚いたそうです。ならば、その優しさを孫たちに均等に分けてあげてほしいと思ったとそうです。(長女以外の孫には優しくありません)

義母言動その3:自分がいい人でいるために、ウラでは毒を吐きまくる

金魚を飼っていたA子さん。B子さんが言付かって近所のペットショップに金魚のエサと水槽のフィルターを買いに行ったときのことです。空いたエサの箱と水槽のフィルターペットショップお兄さんに見せて、母の代理でと買い物にきましたといったら「ああ、あの感じのいいおばあちゃんですね」といわれ「やっぱりなあ」と思ったそうです。A子さんが他人と話すときの笑顔は、はちきれんばかりなのです。でも、B子さんにはそんな顔を見せたことないそうです。

また、B子さんが保育園のお母さんにいわれたことです。A子さんは「B子は、子供の面倒をロクに見ないから、かわりに私が見ているのよ。愛情が足りないのよ。」といい人アピールしていたそうです。もう開いた口が塞がらないという表現がピッタリです。

人生、諦めも肝心

これらの事から想像するにたやすいのですが、B子さんは、A子さんに毒を吐かれまくっています。昔はへこたれたりしていましたが、今は忘れるスピードが早くなり、同じ屋根の下なるべく袖すりあわないようにしているそうです。価値観が合わないし、お互いに思考や性格を変えることはできません。すり合わせようという気もないうえに、価値観が違うことで嫁が攻撃対象になるのであれば、近づかないのが一番でお互いにその方が精神衛生上いいです。

B子さんの長女が小さいころ、親に叱られるとA子さんを隠れ蓑にしていましたが、高校生になり冷静に立ち位置や言動を見て半ばあきらめている風情だそうです。子供はよく見ています。義母(姑)に虐げられても、必ずわかってくれる日が来るとB子さん談でした。

江原啓之さんがラジオで「人生でつまずく人には3つの特徴がある」といっていました。自分はかわいそうだと思う「自己憐憫」、何でも人のせいにする「責任転嫁」、そして誰かのためにという表向き理由だけど実は自分のための「依存心」です。A子さんもこの3つから解放されると、自由になれるかもしれませんね。