元アイドルグループ・ベイビーレイズJAPANのリーダーとして活躍し、現在は女優として活動する傳谷英里香。今年は「新・罪と罰」「Fumiko」と2本の舞台に出演したほか、「ランウェイ24」(2019年 テレビ朝日ほか)では連続ドラマに初レギュラー出演するなど本格的に女優業をこなしている。

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そんな傳谷が2日に初のランジェリー姿も解禁したファースト水着写真集「sol」(集英社)を発売。5日には購入者向けのお渡しイベントを実施し、オリコン「週間 写真集ランキング」(2019年10月14日付)で第3位を記録した。

ベイビーレイズJAPANが解散して約1年、本当にあっという間でした」と話す彼女に、最新写真集についてはもちろん、グループ解散から今日までの活動、そして今後の展望について話を聞いた。

―― 写真集発売から3日後にはお渡しイベントも行われました。ファンの方からはどんな声を掛けられましたか?

すでに写真集を見ていただいた方からは「今までで一番いい作品だね」と言っていただけたので、すごくありがたいなって。自分の中でも大満足(の出来栄え)なんですが、向上心として「これからもっといい作品作るぞ!」と1点伸びしろを残すという意味で自己採点「99点」です!

ファンの方と対面できるイベントは「応援してます」という声を直に聞けるのももちろんうれしいですし、何よりも皆さんがやわらかい笑顔で迎えてくれるのが幸せです。

―― SNSなどでは気軽にコメントをやり取りできる分、対面できるイベントはより貴重ですね

特に初めましての方はSNSのメッセージを送るだけでも勇気がいりますし、今回のようなイベント参加も初めてだとハードルが高いんと思うんです。でもそうやって、勇気を振り絞って会いに来てくださる姿もありがたいですね。

―― 今回の写真集はスペインということで現地の撮影はいかがでしたか?

ずっと行ってみたかったバルセロナはもちろん、リゾート地のトサデマルが本当に美しくて…。お城が当時のまま残っていたり、石畳の道やレンガのお家がかわいかったりまるでRPGのような世界観。砂浜も海も海辺のレストランも全てが映画の中のようで、心はもちろん目も楽しすぎて目が(2つじゃ)足りないほどでした(笑)。こんな景色が見たかった!って。

―― 日本での撮影とは気分的にも違いそうですね

テンションもすごく上がっていましたし、だからこそ撮れたカットもあるんですよ!(トサデマルで撮影した写真を出して)あ、これです! これは、楽しくなっちゃってる姿ですね。今回の撮影ではいい写真が撮れ過ぎて、泣く泣くカットしたものもあるぐらいなんです。

―― スペイン以外に候補地はあったんですか?

ニューヨークロンドンにも行きたいなと考えていました。ロンドンは一年中気候が秋っぽいイメージがあって。曇りの天気も多くて、いい意味で暗くてファッショナブルな作品が撮れたらなって思ったんです。そしてニューヨークはエンターテインメントの街ということで、やっぱり1回は行ってみたいなって。でも、ダメ元で一番行きたいでスペインで!と言って行かせていただけたので、すごくありがたいですね。

――現地の方はいかがでしたか?

現地の方々は陽気な方が多かったですね。特にトサデマルではすれ違うときに、皆さん「オラ(こんにちは)」ってニコニコあいさつしてくれて、すれ違う一瞬でさえ大切にしてくれる感じが素敵でした。

―― SNSでは観光地に訪れる姿やグルメを楽しむ姿も撮られていましたね

そうなんです!(笑) 印象に残っているのはチュロス。今まで食べた中で一番おいしかったですね。一口噛むと「サク、ホロ、フワッ」って。甘めではあるんですが、ビターなディップ用のチョコを付けるとちょうどいい甘さになって。あとは生ハムもおいしかった~! 念願のサクラファミリアも見させていただいて、本当に楽しい5泊7日でした。

―― そんな楽しみながら撮った今作「sol(太陽)」に込めた思いはありますか?

より自分自身の本質を磨きたいという思いから、このタイトルであるこの作品を作ろうとスタッフさんとも話していました。

今までは“月”のようなイメージで、一歩引いたような印象を持たれることが多かったんです。でも、ベイビーレイズJAPANを卒業して一人になったことで、より前に前に、だけど“前のめり”という感じではなく。より強い信念を持った結果、“太陽”のように周りの方を照らすような存在になれればいいなって。今の私の等身大な作品になったかなと思います。

―― 以前のインタビューなどでも「周りを照らす」という言葉が出ていました。傳谷さんの活動の軸として、その部分は大切にしていることですか?

人に笑ってほしい、楽しんでもらいたいという思いが軸としてあって、一緒にいる人との時間を大切にしたいというのは昔から思っていることなんです。学生時代に「あ、(今起きている)物事って当たり前のことじゃないんだ」って気付いて、特に芸能活動を始めてからは(人がそばにいることに)より有難みを感じることが多くて。

私一人に対してたくさんのスタッフさんがいたり、グループの時もたくさんの人が携わってくれました。誰かがいるからこその私たち“演者”だと思うので、芸能活動を始めてからはより周りの方々への感謝が大きくなったんです。

―― この1年間の活動を振り返っていかがでしょうか

お芝居はもちろん、プライベートな面でも「自分をさらけ出す」という部分が自分の中で変化しました。昔から周りの方に「自分を出していいんだよ」って言われてきたんです。自分では素を出しているつもりなのに、プライベートも仕事でもきれいに過ごして「何でもこなして完璧だね」って。でも、それって私の中ではまったくいい意味ではなかったんです。面白くないというか、「味のない人間」なんじゃないかって不安でした。

どうしても相手を第一優先に考えてしまうので、「相手がこうしてほしいだろうから、私はこうしたい」と、自分自身が「こうしたい」というのは今までしてこなくて。でも「あなたがしたいことをしていいよ」と、肯定される1年でした。

――その変わった部分は演じる上でプラスになることはありますか?

すごくプラスになりました。プライベートでも少しづつ自分のしたいことを考えるようになってから、役について考えるときに、より「この子本当は何がしたいのかな」ってその(役の)子と自分自身を親密にさせられるようになったんです。

やっぱり、自分自身のことが分からないと他人のことなんてもっと分からない。だから、自分と向き合う時間は大切なんだと、原点に戻った感じです。グループのリーダーだったころは、やっぱりみんなとのバランスを考えないといけないから…。久々に自分のことで頭を悩ませた1年でもありましたね。

―― これからの活動についてお伺いしたいのですが、来年はホノルルトライアスロンに出場予定だとか?

そうなんです、7月くらいから特訓を始めていて。昨日もバイク30分とラン5kmを練習してきました。個人的にはずっとバスケをしていたので、運動系の企画をさせていただけるのであればバスケかなって思っていたんですが…。「バスケできるのは知っているし、走るだけじゃね」ってスタッフさんから言われたので、思い切ってトライアスロンに挑戦しようと(笑)。でも新しいチャレンジは好きなので、精一杯がんばります!

―― 新しいチャレンジというのは女優業に対する還元も大きなものになりそうですね

経験してマイナスになることはないって思っているんです。大きくいうと人生にもそうですが、嫌な思い出はお芝居に還元できるから。どんなに嫌なことがあったとしても、その時の傷がこれからの役に生かせたら、その過去の自分が救われるんじゃないかって。「やったことがある」という経験は、これからに向けてよりいいことだと思うので、さまざまなことを「知っている」じゃなくて「経験したことがある」に変えていきたいです。

―― 最後にこれから演じてみたい役や出たい作品について教えてください

今年出させていただいたドラマでは天真爛漫で明るい子、イマドキな子を演じさせていただきました。逆に、舞台ではどこか傷を抱えている子で。なので、それを映像で演じたらどうなるのか気になりますね。見た方に感動を与えたり、自分自身何かを得る作品に携われたらうれしいです!

高校生のころ、深川栄洋監督の作品で「半分の月がのぼる空」(2010年)を見て、それがすごく印象に残っていて。もしご一緒できる機会があればすごく幸せです。(ザテレビジョン

初の水着写真集を発売した傳谷英里香