息子の言葉で自分の過去を振り返ったエピソードを描いた漫画「ママがおとなになった時は?」がSNS上で話題となっています。7歳の息子に「ママはいつから大人になったの?」と問われ、改めて自分の過去を振り返った母親。「一般的には20歳」としつつ、出した答えは…という内容で「私も同じような過去です」「今でも大人になれてません」「今をしっかり頑張ろう!」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
年齢以外の“大人”の定義って…
この漫画を描いたのは、フルタイムで働くパート主婦の黒田カナコ(ペンネーム)さんです。インスタグラムやブログ「ウチの旦那は眉毛が太い。」で絵日記を発表するほか、漫画やイラストをウェブ媒体で連載しています。
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
黒田さん「ある日、息子に『大人って何歳からなの? ママはいつから大人になったの?』と聞かれ、『そういえば年齢以外の“大人”の定義って何だろう?』と思ったのがきっかけです。私自身、成人後も中身は子どものままだったのですが、親になってようやく、大人になれたなと感じ、当時との心境の変化を描いてみました」
Q.ご自身が子どものときは、大人にどのような印象を持っていましたか。
黒田さん「親戚にお酒好きが多かったので、『大人は夜遅くまでお酒を飲んで楽しそうでいいなあ』と思っていました。今思えば、普段“大人”だからこそ、ときにはお酒を飲みたいんですよね!」
Q.「まだ大人になりきれていない」と思うことはありますか。
黒田さん「私もお酒が好きなので、晩酌のおつまみを息子に見つからないようにこっそり食べるときは、ちょっと大人げないなと思います…高級なお菓子なども息子に見つからないようにこっそり食べています(笑)」
Q.今は、どんな人が“大人”だと思いますか。
黒田さん「子どもに限らず、『守りたい』大切なものがあって『未来に責任を持って行動できる』人が大人なんだと思います」
Q.息子さんには、どんな大人になってほしいですか。
黒田さん「未就学児のときから、アニメに感情移入して泣くような優しい子だったので、このまま、人の気持ちが分かる優しい子のままでいてほしいと思います」
Q.この他、息子さんに問われて改めて考え直した、というエピソードはありますか。
黒田さん「『なんで勉強しなきゃいけないの?』と聞かれたときは、『今頑張ったことが将来につながるんだよ』と答えましたが、私が子どものときは、将来のことよりも今やりたいことを優先していました。
でも、それはそれで当時は楽しかったので『どっちが正しいんだろう? 将来のためにと今勉強させるのは親のエゴかな?』と。ただ、勉強することで新しい発見ができるので、やっぱり勉強しておくべきだったと思いますし、息子にも勉強してほしいです」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
黒田さん「妊娠するまでダメ人間だったのは私だけかと思っていたのですが、『自分も子どもを産んでようやく大人になりました』とおっしゃる方が意外と多く、少し安心しました。独身時代の自由な時間があったからこそ、出産後の大変な時期を乗り越えられるんですよね、きっと!」
オトナンサー編集部
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