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天の川銀河を周回する6つの矮小銀河が、かつて大マゼラン雲の周りを直接軌道していたことが判明

■その後、これらの矮小銀河は天の川銀河の磁力場によって奪われ、天の川銀河の周りを軌道するようになった

銀河から投げ飛ばされ「ホームレス」となった連星を発見

この宇宙では、地球が太陽の周りを、月が地球の周りをそれぞれ軌道するのと同じように、50以上の銀河が天の川銀河の周りを軌道しています。

その中でも最大のものが、大マゼラン雲です。

最新の調査で、天の川銀河を周回するこれらの銀河のうち少なくとも6つが、かつて大マゼラン雲の周りを直接軌道していた可能性が明らかになりました。

そう、天の川銀河に「ひったくられる」までは…。

カリフォルニア大学リバーサイド校の天文学チームによる論文が、「Monthly Notices of the Royal Astronomical Society」に掲載されています。

研究チームは、銀河形成のシミュレーションを用いて、近隣の銀河の動きを捉えたガイア探査機のデータを比較しました。

Credit: University of California, Riverside/Ethan Jahn

その結果、過去に大マゼラン雲の周りを軌道していたと考えられる、わずかな光を放つ4つの矮小銀河と、より典型的な2つの矮小銀河を特定することができました。これら6つの矮小銀河は、最終的に天の川銀河の重力場によって奪われ、天の川銀河の周りを軌道するようになったようです。

この発見は、天の川銀河の歴史だけでなく、銀河形成の一般的な仕組みについても重要な情報をもたらすと考えられます。

研究チームの一員であるローラ・セールス氏は、「もし大マゼラン雲と一緒にかなり多くの矮小銀河が天の川銀河に取り込まれたのがごく最近のことだとしたら、わずか10億年前の天の川銀河の衛星銀河の様子は現在と大きくかけ離れたものだったはずです」と語っています。

右: ローラ・セールス氏 / Credit: University of California, Riverside

天の川銀河はどうやら、周囲の矮小銀河を次々とかっさらう「天下の大泥棒」だったようです。

天の川銀河の中心は、すでに人類も存在した300万年前に大爆発を起こしていた

天の川銀河は他の銀河を次々とかっさらう「盗人」だった!?