スティーヴン・キング原作の映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の続編『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』の日本語吹き替え版キャストが発表された。細谷佳正高垣彩陽小野大輔神谷浩史ら、完結編にふさわしい豪華声優キャストが勢ぞろいしている。

【写真】『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』吹き替え版キャストフォトギャラリー

 完結編となる本作では、前作のラストで固く誓った<約束>を果たすため、27年ぶりに落ちこぼれの子どもたち7人=ルーザーズ・クラブが集結。仲間たちとの絆とエモーショナルなドラマ、そして過去と現在が交錯しながら予測不能のストーリーが展開する。

 1989年夏に起きた連続児童失踪事件と同様の不審な事件が、27年後に相次ぐ。ただひとりデリーの町に残っていたマイクは、幼なじみの男女7人組「ルーザーズ・クラブ」のかつての仲間たちと連絡を取る。行方不明の弟を探していたビルは映画業界で脚本家として活躍。父におびえていた少女ベバリーはァッション業界で成功。太った転校生だったベンは建築家として成功したばかりか見た目もすっかりイケメンに。ぜんそく持ちだったエディは保険会社のビジネスマンとして仕事に忙殺。おしゃべり好きだったリッチーはコメディアンとして人気を博し、ユダヤ司祭の息子だったスタンリーは愛する妻と幸福な家庭を築いていた。彼らは生まれ育った故郷に戻ることを決意するが、IT=“それ”に打ち勝つ唯一の方法は、それぞれのトラウマに再び向き合うことだった…。

 声優陣は、ビル役の細谷、ベバリー役の高垣、ベン役の小野、エディ役の神谷のほか、リッチー役を諏訪部順一マイク役を三宅健太、スタンリー役を平川大輔が務め、すっかり立派な大人へと成長したメンバーそれぞれを演じる。IT=“それ”/ペニーワイズ役は多田野曜平が前作から続投する。

 ジェームズ・マカヴォイが演じるビルの声を担当した細谷は、「アフレコが終了して思うのは、この作品を吹き替える上で一番大変なのは、間違いなくジェームズ・マカヴォイ氏にアフレコした自分だろうという事です(笑)」と明かし、「アフレコ中は、大変過ぎて、彼に対して『そんなに完璧な演技じゃなくて大丈夫だ』と思っていました(笑)。ジェームズ氏の役は、社会的なポジションや、役割から形作られた『大人としてのキャラクター』から、物語が終わりに近づくに連れて、まだ何者でもなかった『少年としての自分』へ逆行していく様に感じられます」と語った。

 ペニーワイズ役の多田野は、「もともと一作目でペニーワイズの役を頂いた時は、自分で言うのはなんですが、顔がソックリだったのでスタジオへ行くのがちょっと恥ずかしかったんです。でも今回は自信はありましたよ、だって顔は似てるんだから(笑)」と自信たっぷりにコメントしている。

 なおアンディ・ムスキエティ監督と、監督の姉であり製作のバルバラ・ムスキエティが10月25日に来日することも決定。丸の内ピカデリー DOLBY CINEMA にて、ティーチイン付きファンミーティング試写会に登壇する予定だ。

 映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』は11月1日より全国公開。

映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』日本語吹き替えキャスト陣 (C)2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC‐DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.