2019年10月12~13日、日本列島を襲った台風19号。

台風が首都圏を直撃した12日の夜、東京都台東区の避難所がホームレスの受け入れを拒否していたことが明らかになりました。

台東区、避難所へ来たホームレスを拒否

サンケイスポーツによると、台東区が開設した自主避難所は、避難所に集まった人に住所と名前を書くようにしていたとのこと。

その際、住所がないという2人のホームレスに対し、職員はこのように告げたといいます。

「避難所は区民を対象としており、それ以外の人は受け入れない」

この判断は対応にあたった職員個人のものではなく、災害対策本部のものとのことです。

今回の件が明らかになると、台東区の対応にネットではいろいろな意見が上がりました。

台東区の行動を「人権意識の欠落」「差別」と批判する声もある一方、「ホームレスは税金を払っていないんだから、避難所に入る権利はない」という声も上がっています。

【肯定的な意見】

ホームレスの臭いを知らないから批判できるんだ。一緒の空間にいるのは耐えられないレベルだよ。

・家が流される不安の中、臭い人と一緒にいるだなんて耐えられない。批判してる人は想像力が足りないとしかいいようがない。

・悪臭を漂わせた人が実際に隣に来たら嫌ですよね。批判している人は偽善じゃないですか?

【否定的な意見】

・避難所が過密状態なのは分かるけど、だからといって締め出すのはやっていいことじゃない。

・誰でもホームレスになる可能性があるわけだけど、もしそうなったら締め出されても文句をいわないの?

・「高い税金を払う人が偉い」というなら、富裕層を優先する社会になってもいいってことですか?

区広報課は「住所不定の方の避難所という観点がなく、援助から漏れてしまったのは事実。今後、対応を検討したい」とコメントしています。

対応の是非はともかく、今回の台東区の判断によって、暴風の中行く当てのなくなった人がいたのは事実です。

多くの人の意見を取り入れ、改善されることを祈るばかりです。


[文・構成/grape編集部]

出典
サンケイスポーツ