EURO2020予選のクロアチア戦で貴重な同点弾をマーク

 レアル・マドリードウェールズ代表FWギャレス・ベイルが、現地時間13日の欧州選手権(EURO)2020予選のクロアチア戦で、チームを敗戦から救う貴重な同点ゴールをマークした。レアルでは不遇のレフティーがその鬱憤を晴らすかのようなゴールを決め、英メディアでは「見事なフットワークからのフィニッシュ」「最も重要な得点の一つ」と称賛されている。

 初出場した前回大会のEURO2016ではベスト4と躍進して、世界を驚かせたウェールズ。しかし、今予選ではグループEで苦戦を強いられており、敗退の可能性が高まっていた。

 13日に首位クロアチアをホームに迎えた一戦も、前半9分に先制を許す苦しい展開となった。そうしたなかで窮地を救ったのが、大黒柱のベイルだった。

 前半アディショナルタイム、ゴール正面、ペナルティーエリアの手前の位置でボールを持ったDFベン・デイビスが前方へパスを通す。これをエリア内で受けたベイルは密集地帯をするりと抜け出し、得意の左足のシュートをサイドネットに流し込んだ。「スカイ・スポーツ」の公式ツイッターは、「ウェールズにとって大きなゴール」「ギャレス・ベイルの見事なフットワークからのフィニッシュだ」と伝えた。

 ベイルのゴールで追いついたウェールズは、クロアチアとの大一番を1-1で終えた。自力突破の可能性こそ消滅したが、勝ち点1を加えて1試合消化の多い2位ハンガリーと勝ち点4差。残り2試合で、予選突破となる2位浮上への望みをなんとかつないだ。

スカイ・スポーツ」のマッチレポートでは、ウェールズを救う貴重なゴールを決めたベイルをマン・オブ・ザ・マッチに選出。代表チームにおける、その影響力の大きさはやはり絶大だ。記事でも「ウェールズはアイデアが欠けていたように見えた」としているなかで、ベイルがゴールをこじ開け、「代表通算33得点目を決め、これは彼にとっても最も重要な得点の一つだ」と記された。

 所属のレアルでは不動のポジションを手にすることができず、試合に出たり出なかったりの状況に不満を持っているというベイルだが、代表チームではその鬱憤を晴らすかのような躍動を見せていた。(Football ZONE web編集部)

レアル・マドリードのウェールズ代表FWギャレス・ベイル【写真:Getty Images】