道路にあるクルマ用のLED式信号機は、「青」「黄」「赤」で明るさが違います。一番明るいのは「黄色」。その理由を信号機メーカーに聞きました。

「信号の変わり目」が最も危険

一般的なクルマ用の信号機について、LED式だと実は、「青」「黄」「赤」の3色で明るさが異なっています。

3色のなかで、一番明るくされているのは「黄」。「信号の変わり目」は危険であり、ドライバーや歩行者に止まる準備をするよう知らせるため、「黄」を一番明るくし、目立たせているわけです。

大手信号機メーカーのコイト電工によると、黄信号は赤信号の2倍の明るさになるよう設計しているとのこと。また「黄」が明るいのには、もうひとつ意味があるそうです。

「色の判別が苦手な方への配慮という意味合いもあります。事故を起こさないために設置する信号機にとって、原則『停止』である『黄』は『赤』と同じで、その点では『青』より大事だという考え方に基づいています」(コイト電工)

なお、3色は明るい順に「黄」「赤」「青」。「黄」を特に明るくするにあたって、取り付けるLEDの数を「黄」はほかの色よりも多くすることで実現しているメーカーもあります。

一般的なLED式の道路信号機(2019年9月、乗りものニュース編集部撮影)。