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学校に到着する時間が遅れてしまったせいで、「罰として校庭を走って来い」と命じられた少年がいる。その命令に応じ必死に走っていた少年は、校庭でいきなり意識を失い倒れてしまった。

■学校に遅刻した少年

10月1日のこと、インドネシアで暮らしていた14歳の少年が登校するも25分も遅刻してしまった。

少年、そして同じく学校に遅れて到着した他の生徒たちに対し、学校で勤務するある教師が「罰として校庭を走って来い」と命令。生徒たちはそれに応じ、懸命に走り始めたという。

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■突然倒れた少年

しかし命じられた周数の半分ほどを走り終えた時点で、少年は突然意識を失い倒れてしまった。

すぐに病院に搬送されるも重篤な状態で、医療チームが懸命に蘇生を試みたものの少年の状態は回復せぬまま、午前8時40分には死亡を宣告された。

少年には重い病気を患った過去もなかったといい、突然の出来事に家族は大変な衝撃を受け深い悲しみに沈んでいる。

■母の怒りは大きく

少年が家を後にした時間は、午前6時30分。その姿を見送った母に学校関係者から連絡があったのは2時間も経たぬ頃で、「息子さんが倒れました」という衝撃的な知らせに母は大変なショックを受けたという。

「あれっきり生きた息子に会えなくなるなんて」と肩を落とした母親(46)は、「警察に動いてもらわねば」「教師にも適切な罰を与えてほしい」と語っている。

■教師による罰で死亡した例

過去にはインドで宿題をやってこなかった女子児童(10)が「罰として床にひざまずいていなさい」と教師に命じられ、その後に血流悪化から体調を崩し気絶。

その後に入院して治療を受けたものの死亡したことで、学校に抗議する声が噴出した。

生徒が家族さえも知らぬ病気を抱えている場合もあるというのに、いきなり校庭を走らせることで教師は何を学ばせたかったのか。厳重な注意では不十分だったのか。

「このような罰は許されない」という声が多く上がる中、教師に処分が下るのか否かにも注目が集まっている。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

「遅刻した奴は校庭を走れ!」 教師の罰で生徒が死亡する事態に…