戦後最悪の日韓関係に改善の兆しは見えない。韓国の文在寅政権が打開の糸口のひとつと捉えていたのが、22日の「即位礼正殿の儀」。
天皇陛下が即位を内外に宣言する式典で、安倍政権にとっても政治的重要イベントだ。
韓国はギリギリまで…
韓国政府は国家首脳の文在寅大統領の出席も検討していたが、知日派として知られる李洛淵首相の参列することになった。
「協議による現状打開を求める文在寅政権は、安倍政権に対して繰り返し首脳会談の開催を求めています。そのため、即位礼正殿の儀への文在寅大統領の出席をギリギリまで検討していましたが、安倍政権は色よい返事をしなかった。そのため、前例を踏襲する形で李洛淵首相の派遣に落ち着いたようです」(大手紙政治部記者)
李洛淵首相は22~24日の3日間の日程で来日予定だという。
195カ国の首脳らに招待状
日本政府は195カ国の首脳らに招待状を送付。英国のチャールズ皇太子、中国の王岐山国家副主席、サウジアラビアのムハンマド皇太子らのほか、首脳クラスではドイツのシュタインマイヤー大統領、トルコのエルドアン大統領らが参列する見通しだ。
安倍政権が重視する米国からはチャオ運輸長官が政府代表として出席する。
当初は政権ナンバー2のペンス副大統領が参列するとされたが、政権内の序列にあたる大統領権限継承順位で14番目の運輸長官に格下げされた。
「安倍首相と李洛淵首相との会談が調整されていますが、ふたを開けてみるまでどうなるかわかりません。文在寅政権が破棄通告したGSOMIA(軍事情報包括保護協定)の失効期限は11月22日。GSOMIA継続を求める米国は文在寅大統領に翻意を強く求めていますが、韓国政府が譲歩するにも何らかの形で事態を進捗させる必要がある。先はまったく見通せません」(前出記者)
即位礼正殿の儀をきっかけにした関係改善の見通しは明るくなさそうだ。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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