このほどアメリカで、ある母親が薬物によって変わり果てた息子の姿をFacebookに公開した。2枚の写真には薬物に溺れてしまった息子と彼の7か月前の姿があるが、まるで別人のような風貌に多くの人が投稿した母親の勇気を称えているようだ。『New York Post』『Metro』などが伝えた。

ミズーリ州ウェンツビルに住むジェニファー・サルフェン-トレーシーさん(Jennifer Salfen-Tracy)が今月9日、Facebookに投稿した写真が人々を驚かせた。そこには息子のコーディ・ビショップさん(Cody Bishop)が薬物によって代わり果てる前と後の2つの姿がある。

2枚の写真は同じ人物であるにもかかわらず、違いが明らかだった。1枚目はアスリートのようながっしりとした体型と健康的な表情をした当時26歳のコーディさんが、そして2枚目は薬物によってやせ細り、鬼気迫る表情の彼の姿があった。

しかも2枚の写真は、撮影時期が7か月間しか変わらないのだ。わずかな期間で薬物によってここまで変わり果ててしまう事実を、ジェニファーさんは息子のビフォーアフター写真で人々に伝えた。ジェニファーさんはこれらの写真に「この顔はヘロイン覚せい剤によるものです。この事実を多くの人々と家族のために投稿します」と言葉を添えている。

コーディさんは長いこと薬物依存に苦しんでおり、リハビリを受けながら何とか自分自身を保っていたという。今年3月にはネバダ州で職に就くことが出来、リハビリも同州で受けていたようだ。

しかし5月頃にコーディさんの行方が分からなくなり、ジェニファーさんは警察に捜索願を出していた。その後7月にラスベガスの路上でホームレス生活をしていることが分かった。

ジェニファーさんの投稿には「コーディがこんな生活にうんざりして、私達に助けを求めて、家に帰りたいと決心するように祈っています」とあるため、当時のコーディさんは実家に戻ることを拒否したのだろう。ジェニファーさんは息子のホームレス生活を見守るしかなかったようだ。

だがここ数週間、ジェニファーさんはコーディさんと再び連絡がつかなくなったようだ。コーディさんが薬物で衰弱していることもあり、心配で夜も眠れないという。そんなジェニファーさんのもとに、多くの人から「息子さんが以前のような姿に戻りますように」と励ましのコメントが集まった。

ジェニファーさんは投稿の最後に「皆さんの温かい言葉に感謝します。そしてコーディ、もしあなたがこれを見ているなら電話をください。私達はあなたを愛しています」と綴っている。

ちなみにコーディさんは、パートナーの女性との間に娘2人をもうけていた。彼のFacebookには、今年3月にパートナーと一緒に写った幸せそうな姿がある。薬物依存は健康で幸せな人から全てを奪うと言っても過言ではないだろう。

画像は『Jennifer Salfen-Tracy 2019年10月9日付Facebook「The face of heroin and meth…… is reality for so many people and families in this world today.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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