騒音(Tero Vesalainen/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

神奈川県警緑署は13日、暴力行為法違反(脅迫と暴行)の疑いで、横浜市緑区東本郷4丁目に住む無職の男(35)を緊急逮捕した。しらべぇ取材班は、神奈川県警から話を聞いた。

■ナイフを突きつけて…

逮捕容疑は、13日午前10時15分ごろ、同じアパートの上階に住むベトナム国籍の男性会社員(27)の居室に乗り込んで、男性に折り畳みナイフを突き付けて脅し、顔面を足で蹴ったもの。男性にけがはなかったという。

警察によると、男は「前から生活音がうるさかった」と供述し、容疑を認めている。

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■騒音トラブルの確率

都内の不動産業者によると、アパートやマンションなどの集合住宅では、さまざまな生活サイクルの住人が生活しているため、騒音トラブルになりやすいという。

例えば、昼間に働いている会社員と夜勤の会社員が隣同士に入居していると、どちらかが寝ている時間にもう片方が生活音を出すという事態が高い確率で発生してしまう。

お互いが気を遣っているのであれば、大きなトラブルになる可能性は低いが、もしどちらかが隣の住人に気を遣うことなく騒音を発生させている場合は大問題となる。では、具体的にどんなトラブルが発生しているのだろうか。

■電話の通話が度々

ある3階建てのアパートで、1階の住人から、クレームが発生した。 そして騒音の発生源は申告者の真上の2階に入居していた単身者の男性。

申告は、「2階に住む男性は深夜から早朝にかけて電話での通話を繰り返し、連続して足で床を叩く行為を繰り返している。 特に足で床を叩く音については、かなり音が大きい」という内容だった。

同じ建物に住む者同士だったため、はじめはクレームの申し立てに躊躇したが、深夜の長時間にわたる問題の音が原因で不眠症となったことをきっかけに、管理会社に抗議したそう。

■誰がクレーム主か…

このクレームを受けて、管理会社が騒音を立てている住人に注意喚起を行った。このときに誰がクレームの主であるか分からないように注意することが大事だという。 その具体的方法は、「共通通路に注意書きを貼り出す」「全戸に騒音注意のチラシを配布する」など。

それでも事態が改善しない場合には、騒音がどの程度のものであるのかを確かめた上で、住人の退去を求めるなどの強硬な手段に出るという。

■約3割が管理会社に不満

こういったトラブルを解決るするためには、管理会社の役割が重要となる。しらべぇ編集部がアパートやマンションに住む全国の20代~60代の男女543名に聞いたところ、全体の32.0%が「マンションやアパートの管理会社の対応に不満がある」と回答した。

民事事案は警察は不介入なため、大きなトラブルになる前に、管理会社の毅然とした対応が求められている。

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(文/しらべぇ編集部・おのっち

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2018年3月23日~2018年3月27日
対象:マンションやアパートに住む全国の20~60代の男女543名(有効回答数)

同じアパートの住人宅に乗り込み暴行・脅迫 「前から生活音うるさかった」