お菓子の空箱を使った作品たちがどれも目を奪われるレベルで一躍「カミワザ」と称されるほどに人気となった、空箱職人はるきるさん。遂に「きのこの山vsたけのこの里」を作品に。見た人が皆ヒートアップする事態となっています。

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 「きのこの山たけのこの里の空箱で工作しました!」と、相変わらず1行で作品をサラッと紹介していますが、作品化される前のそれぞれの箱と、作品になった後のそれぞれの姿はどちらのファンもアツくなる状態に。

 つば広の黄色いシルクハット風の帽子に黄色の戦闘スーツを身に付けた、きのこの戦士は「明治チョコスナック」の銘が入った、きのこの鍔の剣の二刀流。黄色いマントには「きのこの山」の文字、そして左手に持った剣でたけのこの戦士のキックを受け止めています。画面に背を見せてそのキックを全身で受け止めているような感じ。

 一方、飛び上がってきのこの戦士にキックをかまそうとしているたけのこの戦士は、両手には鋭く丈夫な竹やり、頭にはたけのこカブト、全身は細身の甲冑を身に付けているようないでたち。カブトの目の部分が若干ワルモノっぽさを醸し出しているような気がするのは、気のせいでしょうか……。

 躍動感がすごいこの作品、見た人たちからは「やはり争わねばならぬ関係なのか」「とうとう、対決の時が来てしまいましたね」という声とともに、両者を応援するアツい声が続々。きのこの戦士は画面からでは顔が見えないため、きのこさんの顔が見たい!という声も多く出ています。

 はるきるさんに作品について質問してみました。この作品、1体に空箱をそれぞれ3個ずつ使い、総制作時間は合計で15時間ほど。そして、一番のこだわりポイントは、やはり両者の持っている武器。筆者も、まずそれぞれの持つ武器に目が行きました。そしてまじまじと観察し、そのこだわりっぷりに感服しました。

 今回、「ネット上で有名なきのこたけのこ戦争を具現化するというコンセプトで制作いたしました」と、この一騎打ちのコンセプトを教えてくださったはるきるさん。明治が公式にきのこ党とたけのこ党の総選挙を行ったことは記憶に新しいところですが、2018年11月に行われた「きのこの山たけのこの里 国民総選挙」では残念ながらきのこ党が敗北となってしまいました。

 はるきるさんの作品でも、きのこの戦士がたけのこの戦士に押され気味な雰囲気がジワリ。しかし、そんなことでは諦めないのがきのこ派の皆さん。今後も闘いは続くことでしょう……。

 今年7月には自身初の書籍「お菓子の箱だけで作る空箱工作」(ワニブックス社)を発刊したはるきるさんの作品は、10月26日11月11日まで、池袋パルコにて個展「お菓子の箱でつくる夢の世界展」にて見ることができます。ネット上でしか見られなかった作品たちを直に見ることができるチャンスですよ。

<記事化協力>
空箱職人 はるきるさん(@02ESyRaez4VhR2l)

(梓川みいな)

「きのたけ戦争」遂に党首一騎打ち!?空箱工作で再現した闘いにヒートアップ