14日に行われたユーロ2020予選のブルガリア代表vsイングランド代表で人種差別が横行してしまった。

首位のイングランドがアウェイのヴァシル・レフスキ・スタジアムに乗り込んだこの一戦。試合はイングランドが最下位のブルガリアを6-0で下し大勝を収めたのだが、その裏で試合は途中、2度も中断を余儀なくされる事態が起こっていた。

その原因はブルガリアサポーターによる人種差別。モンキーチャントナチス式敬礼を強調する不届き物もいたようで、現在サッカー界で問題となっている悪しき流行がこの試合でも目立ってしまった。

多くの選手がこの状況に一石を投じようと働きかけている中、この試合ではブルガリア代表でキャプテンを務めるFWイベリン・ポポフの勇敢な姿が注目を浴びた。

イギリスデイリー・メール』によると、ポポフハーフタイム中に自国のサポーターに向かって人種差別を止めるよう一人で立ち向かったという。過激なサポーターに対し、たった一枚のフェンスを挟んで訴えかけていたのである。

自らにも危険が及ぶ可能性もあったこの勇敢な姿に、イングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードがツイッターで称賛。

「試合をするには困難な状況だった。この時代にふさわしくない事態だ。勝ち点3を得たことは誇りに思う。しかし、人種差別は撲滅されるべきことだ」

ブルガリアのキャプテンがハーフタイム中に何をしたか聞いたよ。一人で正しいことをするには勇気が必要なんだ。彼のような行動はもっと広めていかなければならない」

また、イングランドサッカー協会(FA)は今回の件に関して、UEFA(欧州サッカー連盟)に緊急の問題として調査するよう声明を発表している。

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