大型の台風19号は日本列島に大きな傷跡を残し、停電や断水のほか、死者や行方不明者が多数出る事態となった。近年は災害が頻発し、被害の規模も大きくなっている。中国メディアの今日頭条は12日、災害大国である日本は頻発する災害にどう対応しているかについて紹介する記事を掲載した。

 記事は、台風19号が1958年の狩野川台風に匹敵し、7都県で大雨特別警報が発令されるのは2013年以来のことと、いかにまれに見る大型台風だったかを紹介した。災害の多い日本では、これまでの経験をもとに、被害を最小限に防ぐための措置を取ることができるといえるだろう。

 例えば、何日も前から今年最大規模の台風であることを発表、注意を促し、12日の成田・羽田発着の便を停止し、13日に釜石で予定されていたラグビーワールドカップや、ディズニーランドディズニーシーユニバーサル・スタジオ・ジャパン、また多くの百貨店やスーパーも営業が中止されたと対策を紹介。ディズニーランドの天候による休園は実に35年ぶりだったという。「災害大国」の日本の慎重さを知ることができる。

 記事はさらに、国民一人ひとりの防災意識の高さを称賛。事前に食料などを買い求め、各自が万端の準備をしていたことに感心し、これは「教育」によるところが大きいと伝えている。各自治体や学校で普段から防災教育を実施し、道路には避難所の看板を設置して周知を図り、国民の意識を高めるのに一役買っているという。

 さらには、政府も災害対策の部署を細かく設置し、災害対策基本法もしっかり作られ、災害対策の予算も十分で、実際に災害が起きた際に政府が先頭に立ってすぐに対策を取れるようになっていると「災害大国」日本の対応を称賛している。

 中国も国土が大きいだけに毎年いたるところで災害が発生している。日本の政府や民間、個人それぞれの防災及び災害後の対応から、中国も学ぶことは多くあるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

災害大国・日本は襲いかかる自然災害にこうやって対応していた!=中国メディア