どの国にも独特の文化や習慣というものは存在するが、昔の髪型である「ちょんまげ」はまさに日本独特の習慣だったと言えるだろう。中国メディアの今日頭条は12日、ちょんまげに関する記事を掲載した。「こんなにダサいのに、なぜ流行っていたのか」と疑問を投げかけ、分析している。

 記事はまず、ちょんまげについて「武士の滑稽な髪型」と紹介。現代の美的感覚からすると滑稽だが、当時は頭髪を剃りあげる、もしくは抜き上げて作る月代(さかやき)は、武士だけが許された高貴な髪形だったとしている。ではなぜ当時の武士はちょんまげを好んだのだろうか。

 記事によると、理由として3つの可能性が考えられるそうだ。1つ目は「禿げ隠し」だ。高い身分の人は頭を使うことが多く髪が薄くなりがちで、武士は頭頂部を剃るようになったという説だ。

 2つ目は「中国の女真(じょしん)族から影響を受けた」説で、女真族が中国を支配していた時期があり、そのころ月代のように頭頂部を剃っていた女真族の習慣を日本が模倣し、ちょんまげの由来になったのではないかとしている。ただ、それが本当なら「中国人としては恥ずかしい話」だそうだ。

 そして、3つ目は「戦に便利だから」で、髪で視線を遮られて命を落とさないようにという意味があるという説を紹介している。ちょんまげの由来としては3番目の理由が比較的近く、戦の際「兜をかぶった時の蒸れを防ぐため」と言われている。

 日本では時代劇でも力士でも見慣れているので、ちょんまげを「ダサい」と感じることはあまりないかもしれないが、中国人からすると不思議な髪形に感じるようだ。しかし中国人ネットユーザーからは「中国の辮髪(べんぱつ)のほうがダサい」という意見が少なからず寄せられていて、美的センスは人それぞれで、時代によっても変わるといえそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本の武士の髪型「ちょんまげ」、あまりにもダサすぎないか?=中国メディア