京都を拠点に活動を続ける劇団・ヨーロッパ企画が、初めて長編映画「ドロステのはてで僕ら(仮)」の製作に挑むことが明らかになった。

同劇団の代表の上田誠は、これまでに多くの実写映画(「サマータイムマシン・ブルース」「曲がれ!スプーン」「前田建設ファンタジー営業部」など)やアニメ作品(「夜は短し歩けよ乙女」「ペンギン・ハイウェイ」)の脚本に参加してきたが、各劇団員もショートフィルムの監督を務めるなど、演劇だけでなく映画や映像作品に注力してきた。その積み上げてきた個々の力を結集し、劇団として初めて製作するオリジナル映画に総力を注ぐことになる。

テーマとなるのは、"時間映画"。同劇団は「サマータイムマシン・ブルース」以降、SFや時間、タイムマシンをたびたびテーマにしてきた。これまでにも同テーマで短編映画(「ゴ」「ハウリング」「恋の小フーガ」「タイムブック」)が手がけられ、その後も水面下で模索が続けられてきた。

今作のタイトルにもある「ドロステ」とは、絵の中の人物が自分の描かれた絵を持ち、その絵の中の人物も自分が描かれた絵を持ち……という無限に続く入れ子のような構図を指す。映画は、雑居ビルにあるバーで起こったSFめいた事象を描くもので、テレビテレビが「時間的ハウリング」を引き起こし、2分前と2分後がつながった、という設定になるようだ。

今作でも脚本を手がける上田は、「これまで時間映画というものをひたひたと研究してきまして、時が満ちた思いです。劇団で映画をやってみようなんて大それた試みなので、欲張ったことはしません。企画性の一点突破です!」とコメントを寄せている。メガホンをとる同劇団の山口淳太監督は、「監督はまとめ役だと思っています。メンバーみんなのアイデアを集約し、これまでヨーロッパ企画が培ってきた映像制作の集大成としての1本を作ります。気合が入ってきました。ご期待ください!」と意欲をみなぎらせている。

撮影は、2020年1月から京都で始まる。同年春にトリウッドほか全国で順次公開。

2020年1月にクランクイン!