14日にEURO2020予選のグループA第8節が行われ、ブルガリア代表とイングランド代表が対戦。イングランドが6ー0で勝利した。同試合で、一部の観客席から人種差別行為が見受けられたという。イギリスメディア『スカイスポーツ』が15日に伝えている。

 報道によると、イングランドの選手に向けた人種差別が確認され、審判とガレス・サウスゲート監督らが協議を行った結果、ハーフタイム前に試合は2回中断されたという。

 『スカイスポーツ』は、タイロン・ミングス(アストン・ヴィラ)とマーカス・ラッシュフォードマンチェスター・U)がモンキーチャント(猿の鳴き真似)の被害を受けたと報告。同メディアのロブ・ドーセット氏は「ラッシュフォードがボールをパスした時、とあるファンが『ヘイ、モンキー』と叫んだのがはっきり聞こえた」と報告している。

 試合終了後、FA(イングランドサッカー協会)は「我々はUEFA欧州サッカー連盟)にこれを緊急の問題として調査するように求めている」と声明を発表した。

 なお、被害を受けたラッシュフォードは試合後に自身のツイッターを更新。「プレーするのに簡単な状況ではなかった。2019年に起こってはいけない状況だった。3ポイントを獲得したことを誇りに思っているが、差別は根絶する必要がある」と、投稿している。

イングランドとブルガリアの一戦は人種差別により一時中断した [写真]=Getty Images