南野の2ゴールで日本はタジキスタンに3-0の勝利

 日本代表は現地時間15日、カタールワールドカップ(W杯)アジア2次予選第3戦でタジキスタン代表と対戦し、敵地で3-0と勝利を収めた。この日2ゴールを決めたMF南野拓実ザルツブルク)について、海外メディアは「数週間前、CLのリバプール戦でスターとなった彼が再び、最高のパフォーマンスを生み出した」と絶賛している。

 10日に行われたモンゴル戦を6-0で制した日本だが、守備の要でもあるDF冨安健洋(ボローニャ)が負傷交代し、チームを離脱。タジキスタン戦ではDF植田直通(サークル・ブルッヘ)がセンターバック(CB)に入ったことに加え、MF橋本拳人(FC東京)、MF堂安律PSV)、FW鎌田大地フランクフルト)を先発に入れ替えた。

 試合は前半24分にカウンターからタジキスタンに決定機を与えたが、GK権田修一ポルティモネンセ)が1対1の大ピンチでスーパーセーブを披露し、窮地を救う。ホームの声援を背に勢い付くタジキスタンだが、後半8分に左サイドからMF中島翔哉ポルト)がクロスを放り込むと、南野がヘディングで叩き込み、先制点を奪った。

 さらに直後の同11分、右サイドを突破したDF酒井宏樹マルセイユ)が鋭いグラウンダーのクロスを供給すると、走り込んだ南野が巧みなバックヒールで合わせ、ゴール左隅へと流し込んだ。リードを拡げたことで試合の主導権を引き寄せた日本は、同37分に途中出場のFW浅野拓磨(パルチザン・ベオグラード)が追加点を奪い、盤石な無失点勝利を掴み取った。

 2ゴールと殊勲の活躍を披露した南野に対し、衛星放送「FOXスポーツ」アジア版は公式ツイッターで「数週間前、CLのリバプール戦でスターとなった彼が、再び再び素晴らしいパフォーマンスを生み出し、日本を3連勝へと導いた」と、突出した輝きを放っていたことを強調している。

UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で欧州王者リバプールを相手に1ゴール1アシストを記録し、世界を驚かせたばかりの南野だが、この日も2ゴールを奪う圧巻のパフォーマンスは確かなインパクトを与えたようだ。(Football ZONE web編集部)

日本代表の南野拓実【写真:Yukihito Taguchi】