娘が「茶わん」を割ったときのエピソードを描いた漫画がSNS上で話題となっています。ある日、ご飯をよそうときに誤って茶わんを落とし、割ってしまった6歳の娘。お気に入りの茶わんだったので大泣きしますが、母親が捨てようとすると…という内容で、「ほっこりしました」「すてきな精神!」「優しい娘さんですね」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

お礼を言う、娘の成長に感動

 この漫画を描いたのは、ワーキングマザーの赤井 ふみ(ペンネーム)さんです。インスタグラムでは、子育てなどをテーマにエッセー漫画を発表しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

赤井さん「インスタグラムを始めたのは3年前でしたが、ずっと子育てイラストを見るだけでした。昨年冬にお絵描き用アプリを初めて使ってみたところ、楽しくてハマったのでインスタグラムにも投稿してみるようになり、今に至ります」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

赤井さん「割れたお茶わんや穴の空いた靴下にお礼を言う娘の成長に驚き、感動しました。絵にすれば自分が忘れないだろうと思い、また、娘が大きくなったときに『こんなことを言ってたんだよ』と伝えたくて漫画にしました」

Q.このお茶わんは、どれくらい使っていたのですか。

赤井さん「半年ほどです。それまでも、乱雑というほどではないのですが力いっぱい食卓に置いたり、危なっかしい持ち方をしたりと丁寧とは言い難い使い方をしていました」

Q.お母様から、お茶わんを「陶器」にするようアドバイスされ、どうお感じでしたか。

赤井さん「常に割れないか気を使いながら持たせなければいけないと思うと、正直面倒だと思いました。また、プラスチックより重いので、まだ早いのではと思っていました」

Q.娘さんには、モノとの付き合い方について、どのようなことを学んでほしいですか。

赤井さん「この作品で描いたお茶わんも娘自身に選ばせたものでしたが、自分で考えてモノを選び、最後まで感謝を持って大切に使い抜く心を学んでほしいです」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

赤井さん「『すてきな話』『参考になりました』など、うれしいお声をたくさん頂きました」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

赤井さん「子どもと過ごす日々の中で起こった出来事を中心に、心動かされたことや体験したことをマイペースにお送りできればと思っています。今後、もっと絵を上達させて、いつか大好きな絵本に関わるようなことをしたいです」

オトナンサー編集部

娘が「茶わん」を割ったときのエピソードを描いた漫画のカット=赤井 ふみ(kingyoakai)さん提供