TBSで10月22日(火)にスタートするMBS/TBSドラマイズム「左ききのエレン」(毎週火曜夜1:28-1:58ほか、TBSほか※MBS10月20日[日]スタート)の第一話特別試写会&キャスト舞台あいさつが15日に東京・スペースFS汐留で行われ、W主演を務める神尾楓珠池田エライザ、さらに石崎ひゅーい、中村ゆりか、今泉佑唯、吉村界人、八木アリサ、原作者・かっぴー、後藤庸介監督が登壇した。

【写真を見る】「横浜マリンタワーにライオンの絵を描く神谷(石崎ひゅーい)」の絵をドヤ顔で披露する神尾楓珠

原作は、2016年3月からかっぴーによってデジタルコンテンツ配信プラットフォーム「cakes」で連載がスタートし、「cakesクリエーターコンテスト」で特選を受賞した同名漫画。

広告代理店に勤務するデザイナーで、自らの才能の限界に苦しみながらも、いつか“何者か”になることを夢見る朝倉光一(神尾)と、圧倒的な芸術的才能に恵まれながらも、天才ゆえの苦悩と孤独を抱える山岸エレン(池田)を軸に描く、クリエーターたちの群像劇だ。

石崎ひゅーいが9テイク撮り直したシーンとは…?

本作が地上波ドラマ初主演となる神尾は、「“何者かになりたい”というのは誰もが持っている願望だと思います。もちろん自分も持っている願望なので、光一としてそういうものを表現できたらと思って演じました」とコメント。

一方、池田は「天才は計り知れないのでエレンを演じる自信はなかったです。でも、人間らしさを感じる瞬間も増えて、演じて良かったなと思いました」と笑顔に。すると神尾は「それが実写化の良さだよね、生身で演じたからこそ見えるもの」とうなずいた。

そして、話題はエースクリエイター・神谷雄介を演じる石崎の話に。連続ドラマ初出演となる石崎は、「『やってみろ』という格好良いせりふを言う時にどうしてもなまってしまって…」と照れながらコメント。9テークも同じシーンをやり直したと明かし、共演した神尾も「笑いが止まらなかったです! しかもひゅーいさん、成功したときに『決まった!』って顔をするので、それにも笑っちゃって」と話し、会場を和ませた。

また、多彩なキャストへの印象を聞かれた後藤監督は、「神尾さん以外は、皆さんが自由で天才肌タイプでした。神尾くんはちゃんとしてて真面目なタイプでしたね」と返答。

池田は、後藤監督が指揮をとる撮影現場について、「自由を許してくれる現場でした。『どんな芝居したい?』『どう動きたい?』と聞いてくれる現場だったので、現場に参加できているという感じを強く感じられて楽しかったです」と振り返った。

池田エライザ、撮影で四十肩に…?

第1話では、池田扮するエレングラフィティアート(スプレーなどを使い、壁などに描かれた落書き)をするというシーンが描かれている。その撮影について、池田は「左手を酷使しすぎて、四十肩っぽくなるんですよね。今も若干上がらないんですが、それくらい集中してやり続けられちゃうので、絵の魔力を感じながら描いてました」とにっこり。

「今後、グラフィティーアートに挑戦するとしたらどんなメッセージや絵を描くか?」という質問には、「なるべく人様にご迷惑をお掛けしたくないので、おうちの壁とかでいいんだったら」と前置きした上で、「今しか書けない言葉とか、生意気な言葉とか、大人になったらきっと言えなくなるような言葉を書きたい」とコメントした。

最後に神尾は、「この作品は才能というものが一つのテーマです。でもそれだけではなく、もっと普遍的なことが描かれていると思います。見てくださった方が背中を押されるような、自分を見つめ直すきっかけになるような作品になればと思います」とアピールし、イベントを締めくくった。(ザテレビジョン

「左ききのエレン」でW主演を務める池田エライザ(写真左)と神尾楓珠