ユーロ2020予選のイングランド代表戦で人種差別に対する勇敢な姿勢が注目を浴びたブルガリア代表FWイベリン・ポポフが、その背景と人種差別に対する思いを語っている。イギリスデイリー・メール』が伝えた。

14日に行われたブルガリア代表vsイングランド代表。イングランドが6-0と大勝を収めた一方で、試合はブルガリアサポーターによる人種差別行為で2度に渡って一時中断する事態となっていた。

その試合で耳目を集めたのがブルガリア代表キャプテンのポポフだ。同選手は自国のサポーターに向かって直接人種差別を止めるよう訴えた。

そんなポポフが試合後、『デイリー・メール』などイングランドメディアの取材に応じて、人種差別に対する思いの丈を語った。

ハーフタイム中に僕が彼ら(ブルガリアサポーター)と話し合うのは重要なことだった。これは協会やイングランドを含めた全員にとっての大きな問題だからね。もし彼らがもっと酷い言葉を続けていたら試合は終わっていただろう」

イングランド選手たちが僕にああするよう言ってきたかって? いいや。僕たちは11人同士で戦ってるんだ。肌の色なんて関係ない。僕たちは皆同じだ。大きな家族なんだ。僕らがひとつになればこれらの悪い流れを断ち切ることが出来る」

「彼らが怒るのは無理ないよ。僕らは前半に0-4で負けていたのだからね。『話しかけんじゃねえ』って言われちゃったよ」

「でも話し合いをすればみんな分かってくれる。このような試合になってほしくない。僕たち自身や協会、国にとって良くないことだから」

「絶対に止めなければならない。僕が所属するクラブは様々な国籍の選手が在籍するルドゴレツの様なチームだけど、ブルガリアリーグでは今回のような問題は聞いたことがない。多くのファンがイングランドサッカーのファンでありサポーターなのに、どうしてこのようなことが起こってしまったんだろう」

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