スポーツの醍醐味はやっぱり生観戦。今回、ウォーカープラスでは、日本最大級のサッカーサイト「Goal.com(日本版)」に、“簡単にわかる”今週末開催の全カードの見どころを聞いてみた。教えてくれたのは、編集部の上村迪助さん。

松本山雅FCvs鹿島アントラーズ 10月18日(金)19:00キックオフ@サンプロ アルウィン

J1参入プレーオフ圏内の16位サガン鳥栖を勝ち点差3で追う17位松本山雅FCが、前節首位に立った鹿島アントラーズをホームに迎える。残留争いと優勝争い、どちらの観点でも重要になるこの一戦では、先着17,000名にオリジナルベースボールユニフォームがプレゼント。プラネタリウムがコンセプトとのことで夜空に輝く星々がプリントされているが、松本は勝ち星を積み重ねることができるのだろうか。また、中盤に負傷者が続出している鹿島にとっても正念場となる。

北海道コンサドーレ札幌vsセレッソ大阪 10月18日(金)19:00キックオフ@札幌ドーム

上位進出を狙う2クラブによる直接対決だ。しかし、ガンバ大阪を撃破してJリーグYBCルヴァンカップ決勝進出を決めた北海道コンサドーレ札幌は、リーグでは3試合未勝利で勝ち点40の7位。6位セレッソ大阪は勝ち点46を積み上げており、この時期にその差は小さくない。札幌にとっては、敗れれば上位に食らいついていくことが難しくなる重要な一戦だが、ルヴァンカップの勢いを持ち込みたい。

浦和レッズvs大分トリニータ 10月18日(金)19:30キックオフ@埼玉スタジアム2002

一時期は降格圏にも沈むかと危ぶまれた浦和レッズだったが、前節9試合ぶりの勝利を飾って10位に浮上。まだまだ安心できない状況ではあるが、一旦は危険水域を脱している。対する大分トリニータも勝ち点40の8位と、J1参入プレーオフ圏の16位サガン鳥栖とは勝ち点差9をつけている。見事に残留を掴もうとしている昇格組は、真っ赤に染まる埼玉スタジアム2002でどのようなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。

ヴィッセル神戸vs FC東京 10月19日(土)13:00キックオフ@ノエビアスタジアム神戸

この試合では先着5,000名にFWダビド・ビジャのボブルヘッドがプレゼント。9月にもMFアンドレス・イニエスタのボブルヘッドが配られていたが、その際は先着10,000名が対象となっており、今回は更なる争奪戦が予想される。今節ヴィッセル神戸がホームに迎えるのは、3試合未勝利で前節2位に下降したFC東京だ。窮地に立たされる上位との対戦、今季12得点で得点王を争うビジャの得点に期待がかかる。

横浜F・マリノスvs湘南ベルマーレ 10月19日(土)14:00キックオフ@ニッパツ三ツ沢球技場

首位を勝ち点差3で追う3位横浜F・マリノスは5試合4勝1分けと好調を維持。また、その間に複数失点はなく得点数は計14得点と、攻撃的なフットボールを志向するチームとしての完成度はリーグ随一のものとなっている。そんな安定した強さを誇るチームのホームに乗り込むのは、降格圏の17位松本山雅FCまで勝ち点差3に迫られている湘南ベルマーレだ。結果を残し続けてきた曹貴裁が不祥事によって退任。再建を託された浮嶋敏新監督には、とにかく勝ち点を獲得していくことが求められる。

清水エスパルスvsサンフレッチェ広島 10月19日(土)14:00キックオフ@IAIスタジアム日本平

今シーズンここまで60失点とリーグ断トツでワーストの失点数となっている清水エスパルスだが、上手くかみ合った時の得点力は上位クラブも脅かす。とはいえ、今回対戦する5位サンフレッチェ広島は前節ヴィッセル神戸を6-2で撃破。これまでは守備に力を割いた安定した戦いぶりが評価されていたが、若手MF森島司らを中心に攻撃面でも力を付けつつある。一時期の不調から脱した清水にとっては、真価が試される一戦となりそうだ。

名古屋グランパスvsベガルタ仙台 10月19日(土)14:00キックオフ@パロマ瑞穂スタジアム

勝ち点1差にひしめく13位名古屋グランパスと14位ベガルタ仙台による下位直接対決。また、仙台と15位サガン鳥栖の勝ち点差も「1」であり、この試合に敗北したチームは降格の足音を聞くことになる。また、この試合では『NO GRAMPUS,NO LIFE』と題してライブイベントが開催。SKE48など複数のアーティストが特設ステージで会場を盛り上げてくれる。

ガンバ大阪vs川崎フロンターレ 10月19日(土)14:00キックオフ@パナソニック スタジアム 吹田

JリーグYBCルヴァンカップにおいて準決勝で敗退したガンバ大阪と、決勝進出を決めた川崎フロンターレリーグ戦では共に前節の試合を5-0で制しているが、より好調なのは優勝争いに絡んでいる川崎Fだろう。川崎Fでは負傷していたMF大島僚太が調子を取り戻しているのに加え、U-22日本代表に招集されていたMF田中碧がブラジルを相手に2発。一時期は不調が騒がれていたが、現在は連覇達成時の姿を取り戻しつつある。また、この試合ではJリーグ史上最大級のスーパーカーショーが開催。ランボルギーニなど総額2億円のスーパーカーが展示される。

ジュビロ磐田vsサガン鳥栖 10月19日(土)15:00キックオフ@ヤマハスタジアム(磐田)

直近9試合1勝1分け7敗の最下位と、残留の望みが薄くなっているジュビロ磐田。今回対戦するJ1参入プレーオフ圏内の16位サガン鳥栖との勝ち点差は「10」に開いており、17位松本山雅FCからも「7」離されている。反対に鳥栖からすればしっかりと叩いておきたい相手ではあるが、死に物狂いで臨むはずの磐田は決して楽な相手ではないだろう。残り6試合で佳境に差し掛かっている今シーズン、この下位直接対決が残留争いにおける大きな山場となりそうだ。(東京ウォーカー(全国版)・浅野祐介/ウォーカープラス編集長)

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