米倉涼子演じる大門未知子の「私、失敗しないので」というセリフでおなじみの人気医療ドラマ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」の第6シリーズ(毎週木曜夜9:00-9:54※初回15分拡大、テレビ朝日系)が、10月17日からいよいよ放送スタート。米倉が本作への思いや撮影現場の様子などについて語った。

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第5シリーズのラストで余命3カ月の状態から奇跡の生還を果たし、その後はキューバで医者として活躍していた未知子。第6シリーズでは、おなじみの西田敏行演じる院長の蛭間や、遠藤憲一率いる“御意軍団”がいる「東帝大学病院」にカムバックするが、病院は倒産寸前でますますビジネス最優先の状態に陥っていた。

久しぶりに大門未知子を演じる米倉は、未知子が所属する神原名医紹介所の所長の晶を演じる岸部一徳や、西田らの顔を見て、帰ってきたことを実感したそうだ

■ 「私の役ってツマラナイのかしら?と思うほど、西田さんたちが面白い」(米倉)

――2年ぶりにテレビ朝日60周年記念番組として帰ってくることになりましたが、どんなお気持ちですか? 人気作ですので、心待ちにしていた方もいると思います。

「私にとっても大切な作品ですので、記念の年にやらせていただけることはとても光栄ですし、楽しみでもあります。でも、プレッシャーもありますよ。かつて視聴率が良かったと言っても、始まってみないとどれぐらいの方がご覧になってくださるのか分かりませんからね。でも、お話はみんなで本読みをしただけでも、とても面白かったです!」

――その本読みで西田敏行さん、岸部一徳さんを始めとするお馴染みの皆さまに会われたそうですが、いかがでしたか?

「もしかして私の役ってツマラナイのかしら?と思うほど、皆さん面白くて! もっとみんなを笑わせなきゃいけないような気もしたんですけど(笑)、未知子は一本気の人なので、彼女らしい道を進もうと思い直しました。そういう意味では、未知子は我慢の役です。でも、そう考えると、私はとても贅沢なエンターテイメントを一番近くで見られているんだなと思います」

■ 「私、失敗しないので」がサラッと言えるようになった

――最初に大門未知子を演じたのは2012年。長い付き合いになりましたが、未知子のすごいなと思うところは?

「未知子は自分を飾らず、周囲に忖度せず、いろんなものをぶっちぎった人で、ポテンシャルが高い。とても理想的な女性だと思います。私はすぐに引っ張られてしまうタイプなので、彼女の一本筋の通ったところはすごいと思います。医者として何をすべきかを分かっていて、どんな場所でもそれを通せる。彼女は失敗しないですが、それはひたすらに患者のことを考えているから。失敗しないように準備ができているから、失敗しないんですよね」

――久しぶりに「私、失敗しないので」と言ったご感想は?

「昔は言うのが嫌だなと思っていたんです。私自身は、いつも失敗するのになぁ、って。それがサラッと言えるようになっていて、自分で面白いなと思いました(笑)」

――米倉さん自身と未知子の似ているところはありますか?

「未知子は晶さんのことを父親のように思っていますが、私も一徳さんのことを家族のように思っているところがあるので、そこは似ているなと思います。あと、西田さんたちとお芝居をしていると、遊んでいるのか、お芝居をしているのか、分からなくなる瞬間があるんですよ(笑)。自分なのか、未知子なのか、どっちなのか分からなくなるので、違和感のない役ではあると思います」

――皆さんとの掛け合いは、とても楽しそうですよね?

「私は何もしなくても、面白いです。未知子は今まで変わらず、オペだけちゃんとやっていれば、周りの方が面白くしてくださいますので」

■ 「私、集中すると顔が怖くなって、目が見開くらしいんです」(米倉)

――オペといえば、未知子が集中力を高める時、カッと目が見開きますが、あれはいつ頃から意識されているんですか?

「あれは、最初はわざとじゃなかったんですよ(笑)。私、集中すると顔が怖くなって、目が見開くらしいんです。それで手術シーンも集中したら、自然とそうなって。その後、誰かに指摘されてからは意識して見開くようになったんです」

――そうだったんですね! 手術シーンでもっとも大変なのは?

「ヒザです! 集中して立っていてるので、ヒザが疲れるんですよ。私だけでなく、手術シーンはみんなヒザが痛いと言っています(笑)」

――第6シリーズには新キャラクターとして、市村正親さんも登場されます。市村さん演じるニコラス・丹下は、経営が傾いた東帝大学病院を立て直すためにコストカッターとして現れますが、市村さんとの掛け合いはいかがですか?

「市村さんの序盤のセリフは、ほとんどポルトガル語なので、全然気持ちの掛け合いができなくて(笑)。でも、ポルトガル語を話されても全く違和感がなくて、さすがだなーと思いました。ニコラス・丹下とは対峙していくことになるので、ひとまず市村さんの声量に負けないように立ち向かいたいです(笑)」

■ 「ドクターX」第6シリーズの第1話あらすじは…

人里離れた山奥に“ポツン”と建つ一軒家――道に迷い、お腹を空かせて山を歩き回っていたフリーランスの天才外科医・大門未知子(米倉涼子)は、そこでニコラス丹下(市村正親)という日系二世のブラジル人と出会う。ニコラス丹下の手料理を食べながら意気投合したふたりだったが、まさかその後、まったく別の形で再会することになるとは、そのときは知る由もなかった…。

 その頃、蛭間重勝(西田敏行)率いる「東帝大学病院」は空前の財政危機に瀕していた。苦境を脱するため、蛭間が打ち出した秘策は「海外医療ファンドからの300億円出資」。「東帝大学病院」が誇る最新医療に投資するファンドのマネージャーを招聘することを決定する!

 2カ月後――。

 蛭間たちが迎え出る車から降りてきた男は、なんと丹下だった! 実はニコラス丹下の正体は医師免許も持つ海外投資ファンドのマネージャー。冷徹なまでに赤字部門を切り捨て、企業再生を図っていくことから「今世紀最大のコストカッター」と呼ばれ恐れられている人物だったのだ。

 さっそくニコラス丹下は『東帝大学病院リバースプラン2020』を提示。附属病院の統廃合、医師・スタッフのリストラ断行に加え、業務の合理化を推進する新部門を設立し、そこに次世代インテリジェンス手術担当外科部長として潮一摩(ユースケ・サンタマリア)、次世代がんゲノム・腫瘍内科部長として浜地真理(清水ミチコ)を呼び寄せ、次世代超低侵襲外科治療担当部長に加地秀樹(勝村政信)を昇格させることを発表する。

 さらに、その場に未知子も現れたことで、蛭間や海老名敬(遠藤憲一)ら「東帝大学病院」の医師たちは騒然。未知子の「ニコタンに雇われた」という言葉通り、ニコラス丹下は未知子を「理想の外科医だ!」と絶賛し…!?

 「東帝大学病院」内の不採算部門清算に取り掛かったニコラス丹下は、病院の食堂に着目。そんな中、食堂のおばちゃん・岩田一子(松坂慶子)が突然胸の痛みを訴える。そこに居合わせた未知子が検査に連れていくと、肺塞栓症の疑いが…。もっとよく検査をしたいと考える未知子だったが、ニコラス丹下が導入したAIシステムにより、一子は勝手に手術台にあげられてしまい…!?(ザテレビジョン

「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」主演の米倉涼子