EURO2020予選で人種差別を受けたイングランド代表DFタイロン・ミングス(アストン・ヴィラ)が心境を語った。

 イングランドは14日に予選第8節でブルガリア代表と対戦。6-0の快勝を収めたが、試合中に一部の観客席からミングスとFWマーカス・ラッシュフォードマンチェスター・U)に向けて人種差別行為があった。

 ミングスは「間違いなく、ピッチから去ることが頭をよぎった」とコメント。実際に試合続行を拒否する選択肢もあったようで、「僕たちはハーフタイムに話し合った。プレーを続けたいのか、止めたいのかをね」と明かした。

 それでも「全員で続行を決めた」というイングランド代表は後半もピッチに立ち、ミングス自身も「その感情をパフォーマンスに変えたんだ」と気持ちを切り替えてプレーした。ただ、「協議が続いていることは重要だが、同じことがまた起きれば次の段階に進み、ピッチを去るかも知れない」と本音を述べている。

イングランド代表のタイロン・ミングス [写真]=Getty Images