台風19号による被害で、JRでは中央本線の高尾~大月間が未だ運休となっている。

これに乗じて、孤立している車両の部品が何者かに盗まれる被害があったという。すでに事件として山梨県警が捜査を始めている。

孤立区間に停まる車両から

JR東日本中央本線では、台風19号の接近により2019年10月12日に東京~小淵沢間で運転を休止した。台風が過ぎ去った10月13日、同線の梁川~四方津(しおつ)間で線路に土砂が流入していることが明らかになり、13日から現在に至るまで高尾~大月間が運休となったままである。

すると10月16日、運休区間の四方津駅(山梨県上野原市)に孤立していた列車から、部品が盗まれているのではないかという投稿がツイッターに現れた。写真を見ると、留置されていた211系電車から、行き先を表示する方向幕や号車番号を示す号車札、運転台の中にある編成番号札がなくなっていることが確認できる。

10月17日J-CASTニュースJR東日本八王子支社に取材を行ったところ、16日14時30分頃、四方津駅で列車を点検していた同社社員が部品の盗難に気づき、警察に通報し捜査中とのことである。四方津駅がある上野原市を管轄する山梨県警上野原警察署も取材の結果、捜査中であることを認めた。

繰り返される「盗り鉄」の犯行か

具体的な被害についてはJR・警察とも回答を控えたが、盗難されたとみられる方向幕などは、以前から高値で販売、また取引されている鉄道部品だ。過去にも駅や車両から部品が盗まれる事件はしばしば発生しており、19年5月にはJR東海島田駅で方向幕と運転台部品が盗まれ、18年6月にはJR北海道キハ183系特急型気動車の方向幕が偽物とすり替えされる事件が起きている。今回の事件も含め、「盗り鉄」の犯行との見方も強い。

J-CASTニュース編集部 大宮高史)

部品盗難の被害にあったと思われる中央本線の211系(写真は同型車両)