一般社団法人エル・システマジャパン(所在地:東京都千代田区、代表理事:菊川 穣)は、「相馬市楽器応援募金」(以下、本募金)の受付を開始したことをお知らせします。台風19号によって広範囲で浸水が発生した福島県相馬市。エル・システマジャパンが運営する「相馬子どもオーケストラ」の子どもたちも被災し、無償で貸与していた楽器も水に浸かり、修繕が厳しいものもあります。地域の子どもたちが少しでも早く被災前と同じ音楽活動に取り組め、日常を取り戻せるよう、被災した楽器の修繕と購入に使用用途を限定した募金口座を設け、支援を呼びかけます。

ウェブページURL  http://www.elsistemajapan.org/2019somaemergency
「音楽を通して子どもたちの生きる力を育む」ために、エル・システマジャパンは、2012年から福島県相馬市で活動を開始しました。現在、「相馬子どもオーケストラ」(約80名の小中高生が所属)の運営や学校の部活動への支援、学校への支援を含めて約2000人の子どもたちの音楽教育に取り組んでいます。希望する子どもたちがだれでもオーケストラに参加できるよう、使用する楽器は無償で貸与しています。

今回、「相馬子どもオーケストラ」の子どもたちの自宅や通学する学校も浸水し、被災しました。高校生のメンバーの多くが通う福島県立相馬東高校にも甚大な被害が出ており、10月17日現在、臨時休校が続いています。さらに断水のために飲料水の確保さえ難しく、後片付けに使用する水も十分ではありません。無償で貸与されている楽器や相馬東高校所有の楽器は1日以上、水に浸かってしまい、修繕困難なものが数多くあります。

水に浸かってしまったコントラバスーご寄贈いただいた大切な楽器でした
体育館に運ばれたたくさんの楽器
音楽専攻科もあり、地域の音楽活動の拠点でもある相馬東高校では、ティンパニ、スネア、ファゴットバスクラリネットのほか、アップライトピアノや箏、三味線などが被害を受けました。同校では、楽器以外にも、図書館の書籍や床や壁、LANも被害を受けており、修繕には多額の費用が見込まれます。対応が検討されていますが、時間を要すると思われます。
泥のあとが残る体育館の床


このような状況を鑑みて、エル・システマジャパンは、子どもたちが少しでも早く被災前と同じ音楽活動に取り組め、日常を取り戻すために、できることは何かとと検討しました。現地の状況を確認して関係者とも相談を行った結果、被災した楽器の修繕・購入に使用用途を限定した「相馬市楽器応援募金」を開設し、募金のご協力をお願いすることといたしました。



多くの方のご支援、ならびに本募金の告知のご協力をよろしくお願いいたします。
  • 相馬市楽器応援募金」募金口座
ゆうちょ銀行郵便局) 当座:〇一九店 口座記号 00120-8 口座番号 550606
シヤ)エル システマジャパン

・振込手数料はご負担願います。
・領収書をご希望の場合は、通信欄にお名前、お電話番号、ご住所を記載ください。

   *   *  *
お預かりする募金は、被災した楽器の修繕や修繕不能な楽器の購入に活用させていただきます。修繕または購入予定の楽器は、以下の予定です。
浸水して変色してしまったファゴット

チェロコントラバス(エル・システマジャパン所有楽器として、「相馬子どもオーケストラ」メンバーに無償貸与)

コントラバスティンパニ1式、バスクラリネットアルトサックス、テナーサックスバリトンサックスホルンファゴット(相馬東高校に寄贈)
  • 団体概要
団体名:一般社団法人エル・システマジャパン
所在地:〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-24 大栄堂第2ビル3F
代表者:菊川 穣
設立:2012年3月
URL:http://www.elsistemajapan.org/

事業内容: エル・システマジャパンは、東日本大震災の被災地の子どもたちを支援するために、2012年3月に設立され、「音楽を通して生きる力を育む事業」を実施しています。子どもたちは、音楽経験の有無にかかわらず、無償でオーケストラコーラスに参加し、音楽を学び奏でることで集団としての協調性や社会性を育み、社会との関わりをつくり、生きる力を得ることを目指しています。福島県相馬市岩手県大槌町長野県駒ケ根市でのオーケストラコーラスの運営に加え、視覚障害や聴覚障害の子どもたちによる東京ホワイトハンドコーラスの活動を行っています。その活動は、自治体やボランティア、多くの方のご寄付に支えられています。

配信元企業:一般社団法人エル・システマジャパン

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