百聞は一見に如かずという言葉があるとおり、知らない国のことについては実際に現地に行くまでは誤解していることが多々あるものだ。中国メディアの今日頭条は15日、日本を訪れて「常識が覆されたことがたくさんあった」と紹介する記事を掲載した。想像と違うことが多くて面白いと紹介している。

 1つ目は、「富士山は個人の所有地」であること。正確に言えば、富士山のすべてではなく八合九勺から上の部分だが、浅間神社が所有している。2つ目は、「日本人のパンダ愛が尋常ではない」こと。赤ちゃんパンダ1頭に日本中が沸き、動物園に人が殺到したため、観覧者を制限し1人2分間だけ見ることができたとそのフィーバーぶりを伝えている。これだけ日本で愛されているというのは、中国人も悪い気はしないようだ。

 3つ目は、「奈良の鹿は見た目の可愛さとは裏腹に意外と狂暴」なことで、食べ物がもらえないと追いかけてくることもあると注意を促している。4つ目に、「日本のスマホは写真を撮るとき音がする」と指摘。これは盗撮防止が主な目的だ。5つ目は、「ジュースは果汁100%の場合だけ果物の断面写真を掲載できる」こと。100%以外は果物丸ごとの写真が多い。6つ目は、「法律上、東京は日本の首都ではない」ことで、一般には東京が首都と認識されているものの、法律では定められていない。

 ほかにも「女性は離婚後100日間再婚できない」、「日本には中国地方がある」、「女の子の電話番号を聞くときは慎重になるべき」、「コンビニでトイレを貸してくれる」、「路地での喫煙禁止」、「開店祝いに花輪を贈ること」、「クリスマスにはKFCフライドチキンを食べること」を挙げた。中国では花輪は葬儀の時に贈るのが一般的であるため、中国人にとっては違和感があるようだ。

 また、「国の花は桜ではなく菊」としているが、実際には日本において公式に定められた国花はない。また、中国で販売されている「日本豆腐は豆腐ではなかった」と紹介しているが、これは中国で「日本豆腐」といえば「玉子豆腐」を指すためだろう。

 こうしてみると、日本人でも知らないようなトリビアもあった。中国では日本を「近くて遠い国」と表現することがあるが、相互理解の道のりはまだまだ遠いようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国人が語る「日本を訪れて常識が覆されたこと」とは=中国メディア